検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12834 |
遊離HCG-β (HCG-βサブユニット)4F090-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
CLIA | ng/mL 0.28 未満 |
包括132 D008 19 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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12834 |
遊離HCG-β (HCG-βサブユニット)4F090-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 0.28 未満 |
包括132 D008 19 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/ヒト絨毛性ゴナドトロピン-βサブユニット(HCG-β)
- 実施料:包括132
- 診療報酬区分:D008 19
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
実施料は、HCG産生腫瘍患者に対して測定した場合にのみ算定できます。ただし、「HCG定性」、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)」を併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定できます。
臨床的意義
ヒト絨毛性ゴナドトロピンに特異的な構造部分を定量。胞状奇胎や絨毛癌、睾丸腫瘍で高値になる。
HCGは絨毛組織や胎盤から分泌される糖蛋白ホルモンで、α、β、二つのサブユニットの非共有結合で構成されている。
α-サブユニットは他の糖蛋白ホルモン(LH、FSH、TSH)とほぼ共通の構造であり、β-サブユニットはHCGそのものに特異的である。α-サブユニットについては生理的意義に不明な点が多いが、β-サブユニットについては研究が進み、α鎖と結合していないフリーβ-HCGの測定が行われるようになった。すなわち本検査では、HCG、LH、FSH、TSHの交叉反応は認められず、β-HCGが特異的に測定される。
HCGβ-サブユニットは、睾丸腫瘍、流産、子宮外妊娠、絨毛癌、異所性β-HCG産生腫瘍、ダウン症候群などの疾患で、絨毛組織やHCGを産生する組織の存在を知るマーカーとなり、治療の指標にもなる。正常な妊娠でも同様に上昇する。
【高値を示す病態】
胞状奇胎、絨毛癌、異所性絨毛上皮腫、睾丸腫瘍、その他のHCG産生腫瘍(卵巣癌、膵癌など)、妊娠
【低値を示す病態】
低値側の臨床的意義は少ない