WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27770

サイトメガロウイルス(CMV)核酸定量
《TaqManPCR法》

5F194-1441-022-862

単独検体開栓厳禁

血液
5

遠心

 

 

EDTA血漿
1.5

 

 

 

指定容器 

 

98

 

 

 

 

12週

-20℃以下

ロシュ・リアルタイムPCR法

Log IU/mL

定量結果 1.5 未満
(定量下限)

増幅反応シグナル 検出せず

450

D023 16

微生

2~3日

項目
コード
検査項目

27770

サイトメガロウイルス(CMV)核酸定量
《TaqManPCR法》

5F194-1441-022-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体開栓厳禁

血液
5

遠心

 

 

EDTA血漿
1.5

 

 

 

指定容器 

 

98

 

 

 

 

12週

-20℃以下

ロシュ・リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

Log IU/mL

定量結果 1.5 未満
(定量下限)

増幅反応シグナル 検出せず

450

D023 16

微生

2~3日

備考

検体

  • 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
  • 専用採血管で採血後、遠心分離を行い、そのまま凍結してご提出ください。
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/サイトメガロウイルス核酸定量
  • 実施料:450
  • 診療報酬区分:D023 16
  • 判断料区分:微生物学的検査

サイトメガロウイルス感染症の診断または治療効果判定を目的として、臓器移植後もしくは造血幹細胞移植後の患者またはHIV感染者または高度細胞性免疫不全の患者に対し、血液を検体として測定した場合に算定できます。ただし、高度細胞性免疫不全の患者については、当該検査が必要であった理由について、診療報酬明細書の摘要欄への記載が必要があります。

容器

容器番号98:ウイルス遺伝子検査用容器(血漿用)

  • 採取量: 5mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: サイトメガロウイルス(CMV)核酸定量
    《TaqManPCR法》

参考文献

森沙耶香, 他: 医学と薬学 77, (8), 1181, 2020.

検査項目解説

臨床的意義

血漿中のCMV-DNA量を高感度かつ定量的に測定する。免疫低下状態の患者におけるCMV感染管理に有用と考えられる。

 サイトメガロウイルス(CMV)は、βヘルペスウイルス亜科に属する二本鎖DNAウイルスで、宿主細胞に巨細胞封入体を形成する特徴がある。

 CMVは多くの場合、幼少期に不顕性で感染し、潜伏・持続感染により人体内に終生留まる。日本人の抗体保有率は低下傾向とはいえ80~90 %とされており、ほとんどが成人に至るまでに感染を経ていると考えられている。ただし、妊娠時の初感染により胎内感染を起こすと、先天性CMV感染症により、小頭症、難聴、精神発達遅滞などを生じることがある。

 CMVは健常者に対しては、病原性を示すことはほとんどないが、免疫低下および不全状態にある場合には再感染したり、体内に潜伏しているCMVが再活性化されると重篤な病態を引き起こしたりすることがある。

 特に、臓器移植患者で免疫抑制剤投与下などにおけるCMV感染症は、きわめて重要な合併症である。さらに同種造血幹細胞移植後のCMV感染症は、移植後非再発死亡の主要な原因の1つとされており、厳重な患者の管理が必要とされる。

 本検査は、2020年8月に保険適用されており、国内外ガイドラインに適合したWHOの標準物質により値付けされたリアルタイムPCR法により、血漿中のCMV-DNA量を高感度かつ定量的に測定する。免疫低下状態の患者におけるCMV感染管理に有用と考えられる。

【高値を示す疾患】

サイトメガロウイルス感染症

関連疾患

B25.9.1:サイトメガロウイルス感染症 B25-B34:その他のウイルス性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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