検査項目解説 掲載内容は、2022 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27543 |
トキソプラズマ抗体 IgM5E157-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
CLIA | 陰性(-) |
95 D012 15 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27543 |
トキソプラズマ抗体 IgM5E157-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性(-) |
95 D012 15 免疫 |
2~3日 |
備考
基準
- 判定保留0.83~,<1.00
陽性1.00 以上
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/トキソプラズマIgM抗体
- 実施料:95
- 診療報酬区分:D012 15
- 判断料区分:免疫学的検査
臨床的意義
人畜共通感染症であるToxoplasma gondii感染を調べる抗体検査。
トキソプラズマは、ネコを最終宿主とする原虫で、糞便を介してヒトに感染する。
ネコにおけるトキソプラズマ保菌率は比較的高く、とりわけノラネコで5割を越えるとの報告もある。また、イヌ等ネコ以外のペットでも率は低いが保菌が認められる。さらに、豚などの生肉との接触も感染の原因となる。
トキソプラズマ症は次の三つに大別される。
1. 後天性の急性感染
2. 先天性感染
3. 免疫不全者における慢性感染の再急性化
感染は一般に不顕性の場合が多いが、妊娠中に感染すると胎児が先天性トキソプラズマ症を発症し、小頭症や発達障害をきたすことがある。
トキソプラズマ症には抗原系検査が一般にあまり行われていないため、これらの診断に抗体検査は重要である。
【陽性を示す病態】
トキソプラズマ症、トキソプラズマ性髄膜脳炎(AIDS患者等における日和見感染症)
[後天性の急性感染] リンパ節炎、心筋炎、網脈絡膜炎、肺炎
[先天性トキソプラズマ症] 網脈絡膜炎、精神運動障害、脳内石灰化、水頭症、小頭症がみられる
参考文献
Sickinger, E. et al.: Diagn. Microbiol. Infect. Dis. 62, (3), 235, 2008.