WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

25956

専用依頼書

アミロイドβ(1-42) 〈血漿〉

5C206-0000-022-023

単独検体

血液
1

遠心

EDTA血漿
0.3

 

13

02

 

 

 

-20℃以下

EIA

pg/mL

項目
コード
検査項目

25956

専用依頼書

アミロイドβ(1-42) 〈血漿〉

5C206-0000-022-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体

血液
1

遠心

EDTA血漿
0.3

 

13

02

 

 

 

-20℃以下

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

pg/mL

備考

項目

  • お預かりした検体での追加検査や検体返却は不可(検体取り扱い上の問題のため)。

依頼

  • 『タウ蛋白・アミロイドβ関連検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • 必ずタウ蛋白・アミロイドβ関連検査の専用検体としてご提出ください。

日数

  • 測定は月1回です。
  • 本検査は「*21」へ再委託をいたします.

容器

容器番号13:血液学容器

  • 採取量: 2mL・3mL・4mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
    血液像,
    血液型,
    直接クームス試験,
    遺伝子検査

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

瓦林 毅, 他: 老年精神医学雑誌 24, (2), 119, 2013.
Hampel H, et al.: Arch Gen Psychiatry 61, (1), 95, 2004.
Shoji, M. et al.: J. Neurol. Sci. 158, (2), 134, 1998.

検査項目解説

臨床的意義

アルツハイマー病患者の脳に蓄積する疎水性ペプチドである。血中濃度の測定には高感度化が求められる。

 本邦での認知症患者数は600万人以上と推定され、世界では約2,400万人、2040年には8,000万人にも達すると考えられている。認知症の中で最も頻度が高いのはアルツハイマー病(AD)で、全体の40~60 %を占めるとされる。

 多くのAD症例では、病理学的特徴として、大脳にアミロイドβタンパク質(Aβ)の細胞外沈着が認められる。Aβはアミノ酸40~43残基からなる疎水性ペプチドタンパク質であり、カルボキシル基末端側の断端の違いにより、40個のアミノ酸で構成されるAβ40と、42個で構成されるAβ42に大別される。Aβの主たる産生場所は脳の神経細胞であり、髄液または血液脳関門(BBB)を介して血液中に排泄される。

 Aβの元をたどると、695残基(神経細胞特異型)からなるAD原因因子(amyloid precursor protein:APP)から2段階の切断を経て生成される。その第1段階では、APPがタンパク質分解酵素であるβセクレターゼによって2つに分断され、C末端側の断片(CTF)がつくられる。第2段階ではCTFがγセクレターゼで分解され、最終的にN末端側のAβと、C末端側のAPP細胞内領域断片(APP intracellular domain:AICD)が生成される。

 通常、Aβ40とAβ42の濃度比は9:1ほどであるが、過剰に産生されたAβの中で特にAβ42は不溶性・凝集性が強く、脳組織に蓄積しやすい。また、最初にAβ42が凝集し、それを核として線維形成を行うという説もある。ADでは不溶性となったAβの脳から髄液中へのクリアランスが低下するため、髄液中のAβ42濃度が低下すると考えられている。

 現在、ADの診断マーカーには、タウ蛋白などいくつかが知られているが、これらのマーカーを組み合わせたAD index(タウ蛋白の濃度にAβ40/Aβ42を乗じた値)、Aβ ratio(Aβ42/Aβ40)なども新たな指標として検討されている。

 特に血中のAβ ratio低下がAD発症の大きな危険因子とされており、比が低い群で認知機能の有意な低下が認められたという報告もある。

【低値を示す疾患】

[髄液]
アルツハイマー型認知症

関連疾患

G30.9.1:アルツハイマー型認知症 G30-G32:その他の神経変性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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