検査項目解説 掲載内容は、2022 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27104

便中カルプロテクチン

5C235-0000-015-023

糞便
1g

33

FEIA

mg/kg

炎症性腸疾患の診断補助の指標
50 以下
潰瘍性大腸炎の病態把握の指標
300 以下
クローン病の病態把握の指標
80 以下

270

D003 9

尿便

3~6日

項目
コード
検査項目

27104

便中カルプロテクチン

5C235-0000-015-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
糞便
1g

33

FEIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/kg

炎症性腸疾患の診断補助の指標
50 以下
潰瘍性大腸炎の病態把握の指標
300 以下
クローン病の病態把握の指標
80 以下

270

D003 9

尿便

3~6日

備考

検体

  • チャート参照:「便中カルプロテクチン」検査の検体採取方法

診療報酬

  • 保険名称:糞便検査/カルプロテクチン(糞便)
  • 実施料:270
  • 診療報酬区分:D003 9
  • 判断料区分:尿・糞便等検査

慢性的な炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病等)の診断補助を目的として測定した場合に算定できます。ただし、腸管感染症が否定され、下痢、腹痛や体重減少などの症状が3月以上持続する患者であって、肉眼的血便が認められない患者において、慢性的な炎症性腸疾患が疑われる場合の内視鏡前の補助検査として実施して下さい。その要旨を診療録および診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

潰瘍性大腸炎またはクローン病の病態把握を目的として測定する場合は、3月に1回を限度として算定できます。ただし、医学的な必要性から、1月に1回行う場合は、その詳細な理由および検査結果を診療録および診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

慢性的な炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病等)の診断補助または病態把握を目的として、「LRG」、「便中カルプロテクチン」または「大腸内視鏡検査」を同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。

チャート

「便中カルプロテクチン」検査の検体採取方法

容器

容器番号33:カルプロテクチン採便セット

  • 採取量:
    1g
  • 添加剤:
  • 保管方法・有効期間:
    常温
  • 主な検査項目:
    便中カルプロテクチン

臨床的意義

慢性的な炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病等)の診断補助または潰瘍性大腸炎の病態把握に。

 持続性の下痢や腹痛などの消化器症状を呈する症例では、潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)などの炎症性腸疾患(IBD)と過敏性腸症候群(IBS)などの機能性腸疾患を鑑別しなければならない
 両疾患の鑑別には大腸内視鏡検査が必要である。さらに、炎症性腸疾患は、症状のない寛解期と症状のある活動期を繰り返すため、腸管炎症度などの病態を大腸内視鏡検査により確認する必要がある。しかし、大腸内視鏡検査は侵襲的な検査であり、患者負担が大きいため頻回に検査を行うことが困難である。

 カルプロテクチンは、カルシウムおよび亜鉛結合タンパク質で、主に好中球の細胞質に存在し、細胞質内のタンパク質の6割を占めている。炎症性腸疾患では、好中球の管腔への移行に比例して、糞便中のカルプロテクチン濃度が上昇することが知られており、その濃度を測定することによって腸管炎症の病勢を把握することが可能である。

 便中カルプロテクチンはその安定性から、優れた腸管炎症マーカーであり、検査が非侵襲性であるために内視鏡検査と比べ患者への負担が少ないという特徴がある。

 また、再燃時にCRPと比べ腸管特異的に上昇することから、患者の病態をより的確に把握することも可能である。

参考文献

松岡克善, 他: 医学と薬学 74, (6), 717, 2017.

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記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。