WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00256

不規則性抗体

5H180-0000-098-101

5H180-0000-098-101

単独検体複数検体

血液
10

遠心

血清
5

および

EDTA加血液(2Kまたは2Na)
1

 

 

 

01

 

13

 

 

 

冷蔵

 

常温

カラム凝集法(クームス法、酵素法)

159

D011 4

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

00256

不規則性抗体

5H180-0000-098-101

5H180-0000-098-101

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体複数検体

血液
10

遠心

血清
5

および

EDTA加血液(2Kまたは2Na)
1

 

 

 

01

 

13

 

 

 

冷蔵

 

常温

カラム凝集法(クームス法、酵素法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

159

D011 4

免疫

2~3日

備考

項目

  • チャート参照:血液型検査の留意点

検体

  • 他の項目とは別に、単独検体にてご提出ください。
  • 血清とEDTA加血液の両方を検体としてご提出ください。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:免疫血液学的検査/不規則抗体
  • 実施料:159
  • 診療報酬区分:D011 4
  • 判断料区分:免疫学的検査

輸血歴または妊娠歴のある患者に対し、胸部手術、心・脈管手術、腹部手術または子宮全摘術、子宮悪性腫瘍手術、子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)、帝王切開術または異所性妊娠手術が行われた場合、手術当日に算定できます。また、手術に際して輸血が行われた場合は、不規則抗体または輸血に定められる不規則抗体検査加算のいずれかを算定します。

診療報酬明細書の摘要欄に輸血歴がある患者または妊娠歴がある患者のいずれに該当するかを記載する必要があります。

チャート

血液型検査の留意点

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号13:血液学容器

  • 採取量: 2mL・3mL・4mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
    血液像,
    血液型,
    直接クームス試験,
    遺伝子検査

参考文献

南雲文夫: Med. Technol. 11, 657, 1983.
石田萌子, 他: 機器・試薬 20, 863, 1997.

検査項目解説

臨床的意義

妊娠や輸血などで産生が惹起され、溶血を起こす不規則性抗体の同定検査である。Rh式血液型不適合妊娠や頻回輸血時で測定される。

 赤血球上にはさまざまな抗原が存在し、ABO式のように生来抗原に対応する抗体を持つものを規則性抗体、Rh式血液型のように通常は抗体が認められないものを不規則性抗体という。例えば、ABO式でA型の人は抗B抗体を持ち、B型の人は抗A抗体を持っているが、Rh式血液型においては通常、その抗原に対応する抗体を保有していない。

 厚生労働省の「輸血療法の実施に関する指針」によると、輸血を行う前に必ずABO、Rh式血液型を確認し、可能なかぎり間接抗グロブリン試験や不規則性抗体のスクリーニングを行うことで不適合を避ける、とされている。

 不規則性抗体は免疫抗体とも呼ばれ、Rh式血液型関連の抗C・c抗体、抗D抗体、抗E・e抗体をはじめとして抗Lewis、抗K・k、抗Jka,b、抗Fya,bなどが知られている。

 不規則性抗体は、前述のように先天的に保有しているものではないため、産生される原因は輸血と妊娠の2つが考えられる。

 妊娠においては、ABO式不適合の場合に血液型不適合妊娠検査を行うが、さらにRh式不適合の場合に本検査が行われる。妊娠中、父方のRh D(+)を受け継いだ胎児のD抗原にRhD(-)の母親が感作され、母体内に抗D抗体が産生される。そのIgGクラスの抗体が胎盤を通過して胎児に移行し、胎児の血球を溶血させる。通常、このような現象は1児目の出産時に母体が感作され、2児目以降に影響のおよぶことが多いので、1児目出産時に母体が感作されないよう、母体に抗D抗体を投与して抗体が産生されるのを防止する。この確認のために本検査を行うことは重要である。

 本検査は、血清により抗体同定を行い、血液により血液型判定や直接クームス試験を行うため、両検体ペアで提出する必要がある。

【高値を示す疾患】

血液型不適合輸血反応

関連疾患

O36.1.1:血液型不適合 O30-O48:血液型不適合
T80.9.6:輸血反応 T80-T88:移植関連の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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