検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
07320 |
リンパ球幼若化試験(全血微量培養法) PHA5I010-0000-019-814 |
|
10 |
常温 |
3H-サイミジン取込能測定法 | SI 105~225 |
345 D016 7イ 免疫 |
5~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
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07320 |
リンパ球幼若化試験(全血微量培養法) PHA5I010-0000-019-814 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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10 |
常温 |
3H-サイミジン取込能測定法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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SI 105~225 |
345 D016 7イ 免疫 |
5~6日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~土曜日
- 弊社検査室に直接搬入された検体のみ検査します。
- チャート参照:細胞性免疫検査のご依頼について
- チャート参照:リンパ球幼若化試験の留意点
検体
- 採血後3時間以上経過した検体では、検査不可。
- ヘパリン加血液でのご提出は、3時間以内に弊社検査室に搬入可能な場合に限ります。
「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項
- [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
「細胞機能検査」中分類共通の特記事項
- 土曜日受付可能な項目も日曜日、月曜日が連休となる場合は受託できません。
診療報酬
- 保険名称:細胞機能検査/リンパ球刺激試験(LST)/1薬剤
- 実施料:345
- 診療報酬区分:D016 7イ
- 判断料区分:免疫学的検査
チャート


臨床的意義
リンパ球をマイトジェンで刺激して、細胞性免疫能を検査。PHAとConAはT細胞、PWMはT・B両細胞の機能を反映。
リンパ球は、phytohemagglutinin(PHA)やconcanavalinA(ConA)、あるいはpokeweed mitogen(PWM)などの非特異的刺激物質(mitogen)の刺激によって幼若化を起こし、DNA合成が盛んとなる。本法はin vitroにおいてマイトジェンと共にリンパ球を培養し、DNAの前駆物質でDNA合成時に細胞内に取り込まれるサイミジンを放射性同位元素である3Hでラベルし、3H-サイミジンのリンパ球への取り込み量を測定することで、リンパ球の機能を検査するものである。
リンパ球は免疫担当細胞としての機能を有しており、本法は細胞性免疫能を測定する上での重要な手段となっている。リンパ球を刺激するマイトジェンには選択性があり、すべてのリンパ球に対して幼若化を起こさせるわけではない。T細胞を選択的に幼若化させるマイトジェンとして、PHAやConAが用いられ、T細胞およびB細胞を幼若化させるマイトジェンとしてPWMが用いられている。
検査法には全血微量培養法とリンパ球分離培養法とがある。前者は患者末梢血を全血のまま検査に用いるため、より生体内に近い状態でのリンパ球の機能を測定することができる。後者は比重遠心法によってリンパ球を分離し検査に用いるため、本来のリンパ球の機能を測定することができる。
【低値を示す病態】
悪性腫瘍(白血病など)、原発性および続発性免疫不全症(AIDS、無γ-グロブリン血症など)、自己免疫性疾患(SLE、RAなど未治療時)、薬剤投与(抗腫瘍剤、免疫抑制剤)
参考文献
大野竜三, 岩本公史: 免疫実験操作法C, 197, 日本免疫学会(編), 東京, 1978.