検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00530 |
赤血球像2A160-0000-019-310 2A160-0000-034-310 |
または
|
13
20 |
冷蔵凍結不可
常温 |
目視法(鏡検) | 2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00530 |
赤血球像2A160-0000-019-310 2A160-0000-034-310 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
または
|
13
20 |
冷蔵凍結不可
常温 |
目視法(鏡検) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
2~3日 |
備考
項目
- チャート参照:白血球像・赤血球像検査の留意点
チャート

容器
臨床的意義
赤血球の形態異常から、血液疾患の病態を鑑別する検査。
末梢血液塗沫標本により、赤血球の大きさ、形態、染色性、封入物などを観察する検査である。各種貧血や、髄外造血などの血液疾患、寄生虫の有無などを評価できる。
赤血球数やヘマトクリット、ヘモグロビン濃度から赤血球恒数が算出されるが、あくまで平均値であり、大小不同や形態異常はわからない。実際に検鏡することで、具体的な病態に迫ることができる。
たとえば赤血球が破壊される病態では、破砕赤血球がよくみられる。高度の貧血では赤血球の大小不同がみられ、赤芽球が末血に出現する。赤血球の膜異常ではウニのような形態異常が、球状赤血球症では中央のくぼみがない特徴的な形態が認められる。鉛中毒では封入体が、マラリアやフィラリアなど寄生虫疾患では、稀ではあるが虫体が検出される場合もある。
このように赤血球像は、貧血や多血症が認められた場合、必ず行うべき基本的な検査と位置付けられる。疾患との関連はチャート欄を参照されたい。
【異常を示す病態】
各種貧血症(鉄欠乏性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血など)、奇形赤血球症(球状赤血球、楕円赤血球症など)、肝胆道系疾患(標的赤血球など)、血液系悪性腫瘍 など
参考文献
丹羽欣正: Med. Technol.(別冊染色法のすべて), 202, 1988.