WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

50085

ALK融合タンパク
《高感度IHC法》

5D594-0000-075-666

未染標本スライド
4枚(4μm厚)

20

常温

高感度免疫染色法

2700

N002 6

病理

5~8日

項目
コード
検査項目

50085

ALK融合タンパク
《高感度IHC法》

5D594-0000-075-666

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
未染標本スライド
4枚(4μm厚)

20

常温

高感度免疫染色法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

2700

N002 6

病理

5~8日

備考

項目

  • コンパニオン診断薬を用いた検査です(クリゾチニブ、アレクチニブ、セリチニブ、ブリグチニブ)。

依頼

  • 『病理組織(特殊染色・免疫染色)依頼書』をご利用ください。

検体

  • 非小細胞肺癌を含む組織のホルマリン固定パラフィン包埋ブロックから作製された未染標本スライドをご提出ください(スライドは剥離防止コートスライドガラスをご使用ください)。

報告

  • 染色と専門の病理医判定を合わせ結果をご報告します。

「病理学検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「病理組織・細胞診検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。

「病理組織検査」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「病理組織 材料の提出方法」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製/ALK融合タンパク
  • 実施料:2700
  • 診療報酬区分:N002 6
  • 判断料区分:病理学的検査料

ALK融合タンパクは非小細胞肺癌患者に対して、ALK阻害剤の投与の適応を判断することを目的として当該薬剤の投与方針の決定までの間に1回を限度として算定できます。

容器

容器番号20:プレパラート

  • 容量: -
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血液像,細胞診

参考文献

Takeuchi, K. et al.: Clin. Cancer Res. 15, (9), 3143, 2009.
竹内賢吾: 病理と臨床 28, (2), 139, 2010.

検査項目解説

臨床的意義

非小細胞肺癌に対して、クリゾチニブ、アレクチニブ塩酸塩の適応を判定するための補助検査である。FISH法と高い相関を示す。

 ALK遺伝子は、2番染色体短腕(2p23)に座位する遺伝子である。ALKタンパクは、細胞の増殖を促進するシグナル伝達に関わっている。

 ALK遺伝子は、さまざまな遺伝子と転座することが知られている。中でもEML4::ALK融合遺伝子は、2番染色体短腕に逆向きに存在するEML4遺伝子と、ALK遺伝子が小さな逆位を形成することで融合した遺伝子であり、非小細胞肺癌の患者の3~5 %程度にみられる。

 ALKタンパクは、リガンド結合によって二量体化し活性化する。しかし、ALK融合タンパクは、リガンドの結合がなくても恒常的にALKチロシンキナーゼを活性化し、細胞増殖シグナルを異常に活性化し続けることで細胞ががん化すると考えられている。

 IHC法は、腫瘍細胞の評価に確実性があるが、肺癌におけるALK遺伝子タンパク質の発現は微量なため、高感度のIHC法を行う必要がある。非小細胞肺癌で遺伝子検査を行う際には、まずIHC法でのスクリーニングを行い、ALK陽性となった症例についてFISH法を実施することが推奨されている。一般的には、ALK陽性例において、FISH法と高感度IHC法の結果は、95 %以上の高い相関率を示す。

 本検査は、非小細胞肺癌患者に対しコンパニオン診断薬を用いて、クリゾチニブ(商品名:アルンブリグ(R))、アレクチニブ塩酸塩(商品名:アレセンサ(R))の適応を判定するための補助検査である。

【陽性を示す疾患】

非小細胞肺癌

関連疾患

C34.9.26:非小細胞肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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