検査項目解説 掲載内容は、2022 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12612

呼吸器病原体マルチスクリーニング

単独検体

鼻咽頭ぬぐい液

指定容器 

91

 

マイクロアレイ法

検出せず

1800

D023 16

微生

2~3日

項目
コード
検査項目

12612

呼吸器病原体マルチスクリーニング

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体

鼻咽頭ぬぐい液

指定容器 

91

 

マイクロアレイ法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

1800

D023 16

微生

2~3日

備考

項目

  • チャート参照:「呼吸器病原体マルチスクリーニング」検出可能な病原体

検体

  • 必ず専用検体としてご提出ください。
  • SARS-CoV-2感染および感染を強く疑う患者検体は、カテゴリーBの三重梱包でご提出ください。三重梱包の資材は、貴院にてご用意ください。

算定

  • COVID-19の患者であることが疑われる者に対し、採取した検体を、国立感染症研究所が作成した「感染性物質の輸送規則に関するガイダンス2013-2014版」に記載されたカテゴリーBの感染性物質の規定に従って、検体採取を行った保険医療機関以外の施設へ輸送し検査を委託して実施した場合に、[D023]微生物核酸同定・定量検査の「14」SARSコロナウイルス核酸検出の所定点数4回分を合算した点数を準用して算定できます。なお、検査を実施した施設名を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
  • COVID-19の患者であることが疑われる者に対し、診断を目的として本検査を実施した場合は、診断の確定までの間に、上記のように合算した点数を1回に限り算定できます。ただし、発症後、本検査の結果が陰性であったものの、COVID-19以外の診断がつかず、本検査を再度実施した場合は、上記のように合算した点数をさらに1回に限り算定できます。なお、本検査が必要と判断した医学的根拠を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
  • COVID-19の治療を目的として入院している者に対し、退院可能かどうかの判断を目的として実施した場合は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律における新型コロナウイルス感染症患者の退院及び就業制限の取扱いについて(一部改正)」(令和3年2月25日健感発0225第1号)の「第1退院に関する基準」に基づいて実施した場合に限り、1回の検査につき上記のように合算した点数を算定できます。なお、検査を実施した日時およびその結果を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。本検査を実施した場合、同区分の「17」ウイルス・細菌核酸多項目同時検出、(23)ウに規定する検査およびSARS-CoV-2核酸検出については、別に算定できません。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/ウイルス・細菌核酸多項目同時検出(SARS-CoV-2 を含む。)
  • 実施料:1800
  • 診療報酬区分:D023 16
  • 判断料区分:微生物学的検査

COVID-19の患者であることが疑われる者に対し、採取した検体を、国立感染症研究所が作成した「感染性物質の輸送規則に関するガイダンス2013-2014版」に記載されたカテゴリーBの感染性物質の規定に従って、検体採取を行った保険医療機関以外の施設へ輸送し検査を委託して実施した場合に、[D023]微生物核酸同定・定量検査の「16」SARSコロナウイルス核酸検出の所定点数4回分を合算した点数を準用して算定できます。なお、検査を実施した施設名を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

COVID-19の患者であることが疑われる者に対し、診断を目的として本検査を実施した場合は、診断の確定までの間に、上記のように合算した点数を1回に限り算定できます。ただし、発症後、本検査の結果が陰性であったものの、COVID-19以外の診断がつかず、本検査を再度実施した場合は、上記のように合算した点数をさらに1回に限り算定できます。なお、本検査が必要と判断した医学的根拠を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

チャート

「呼吸器病原体マルチスクリーニング」検出可能な病原体

容器

容器番号91:呼吸器マルチ検査用容器

  • 採取量:
  • 添加剤:
    ハンクス平衡塩類、HEPES緩衝液他
  • 保管方法・有効期間:
    常温
    容器表示
  • 主な検査項目:
    呼吸器病原体マルチスクリーニング

臨床的意義

呼吸器感染症をもたらす12種22項目(SARS-CoV-2を含む)のウイルス・細菌をマイクロアレイ法を用いて網羅的かつ迅速に検出する。

 SARS-CoV-2に起因する肺炎(COVID-19)とその死亡例の急増が世界的な問題となっている。SARS-CoV-2を含む多くの呼吸器病原体が惹き起こす感染症は、その初期症状が風邪やインフルエンザと類似する症状を呈するため、これらとCOVID-19を区別することは困難と考えられている。

 本検査では、COVID-19、インフルエンザ、その他の呼吸器感染症など、鑑別の難しい呼吸器感染症の病原体12種22項目(SARS-CoV-2を含む)をマイクロアレイ法を用いて網羅的かつ迅速に検査する。COVID-19が疑われる場合、本検査にてその病原体を早期に同定することは、適切な診断や治療に有用である。

    【検出可能な病原体】
  • アデノウイルス
  • 風邪コロナウイルス(229E、HKU1、NL63、OC43)
  • SARS-CoV-2
  • ヒトメタニューモウイルス
  • インフルエンザウイルス(A、AH1、AH1-2009、AH3、B)
  • パラインフルエンザウイルス(PIV1、PIV2、PIV3、PIV4)
  • RSウイルス
  • ヒトライノウイルス/エンテロウイルス
  • パラ百日咳菌
  • 百日咳菌
  • クラミジア・ニューモニエ
  • マイコプラズマ・ニューモニエ
  • ※風邪コロナウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルスは検出された型を報告する。
    ※インフルエンザウイルスAH1-2009は、AH1として報告する。

参考文献

Creager,HM. et al.: J. Clin. Virol. 129, (104538), 2020.

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記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。