検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年6月1日時点の情報です。

入力コード 00034  統一コード 3C040 
項目名 血中アンモニア (NH3)
ammonia
実施料
50
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  血液化学検査/アンモニア 
検査方法
藤井・奥田変法
検査材料
除蛋白上清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 除蛋白上清 3
05 → 02
凍結
検査材料備考

※専用容器(除蛋白液4mL入の05番容器)に正確に1.0mLの血液を加え、十分混和した後、遠心分離後の上清全量(3.0mL)を提出容器(02番)に移し、凍結してご提出ください。

報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  
μg/dL

30~86
(採血直後測定)

臨床的
意義 
劇症肝炎・肝硬変にともなう肝性昏睡の病態把握に必須の検査。
   アンモニアは主として腸管内で、食事蛋白などから生成される分解産物で毒性をもつ。このため主として肝において尿素サイクルにより毒性の低い尿素に変換され、腎から排泄される。

 肝障害や先天性尿素サイクル酵素欠損症などによりアンモニア血中濃度の上昇をみるが、実際は肝機能がかなり低下しても予備能力により解毒作用は保たれている。したがって、高アンモニア血症は劇症肝炎などの非常に高度の肝機能の低下があるか、または肝硬変や特発性門脈圧亢進症等によりアンモニアを多く含む門脈血が肝を通らずに直接体循環に流入する門脈-体循環シャントが存在している場合などでおこる。

 また、血中アンモニアの上昇と脳症の発症には時間差があり、脳症の発症の方が遅れる場合がある。

 高アンモニア血症が門脈-体循環シャントや尿素サイクル酵素欠損症によるものと診断するためには、9~12時間の絶食後、動脈または静脈から採血し、その後250mLの水に溶解した3gの塩化アンモニウムを飲用させ、45分後、120分後に各々血中アンモニアの測定を行なう、いわゆるアンモニア負荷試験を実施する場合がある。門脈-体循環シャントや尿素サイクル酵素欠損症の場合は負荷後の血中濃度の上昇が認められるが、健常人ではほとんど上昇しない。

 筋肉運動や食事摂取により上昇し、また、全血のまま放置すると赤血球からの遊離により高値になることがあるので注意を要する。

【高値を示す病態】
 肝性昏睡、肝性脳症(劇症肝炎、肝硬変、門脈-体循環シャント等による)、Reye症候群、尿素サイクル酵素欠損症
【低値を示す病態】
 低値側の臨床的意義は少ない
関連項目 総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比 (BTR), アミノ酸分画 〈血漿〉, アミノ酸分画 〈尿〉, アルブミン (Alb)<改良BCP法>, 総ビリルビン (T-BIL), 直接ビリルビン (D-BIL), 蛋白分画 (PR-F), ICG, 肝細胞増殖因子 (HGF),
 

※チャート参照:緊急報告対象項目です(除蛋白不良が考えられる場合はコメントにて連絡)。

総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

緊急報告対象項目とその基準

容  器  
採取容器
提出容器

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