検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 25875  統一コード 3K041 
項目名 マンデル酸 (EB)
mandelic acid(ethylbenzene)
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
LC-MS
検査材料
尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 尿 1
25
冷蔵
検査材料備考

※[検体採取時期] 採取日は連続した作業日の2日目以降。

報告所要日数
4~5日
 
g/L

※チャート参照:「特殊健診項目」名称および分布区分

臨床的
意義 
有機溶剤であるスチレンの尿中代謝物。暴露指標に用いる。
   マンデル酸はスチレンの主要な代謝物である。

 スチレン(C6H5CH=CH2)は芳香族炭化水素の有機溶剤で合成ゴムやプラスティックなどの合成樹脂の製造などに用いられる、脂肪にはよく溶けるが水にはほとんど溶けない。主に吸入により体内に吸収され、その1%程度がそのまま呼気として排出される。体内に取りこまれたスチレンは、スチレンオキサイド→スチレングリコール→マンデル酸へと代謝され、その約85%が尿中に排泄される。その後は2通りの経路を辿る。1つはフェニルグリコール酸となって尿中に排泄される経路、もう一つはベンジルアルコールから安息香酸、馬尿酸に代謝する経路であるがヒトではこの代謝経路はみられない。

 マンデル酸はスチレンのみの代謝物ではない。スチレンと類似の構造をもつ物質、すなわちエチルベンゼンやフェニルグリコール、α-フェニルアミノ酢酸などもマンデル酸に代謝される。また、エタノールの存在下ではスチレンの代謝が抑制され、マンデル酸の排泄が減少するので、尿採取前24時間はエタノールの摂取を避けて検査を行なう。

 スチレンに暴露されると頭痛、疲労、眩暈、嗜眠状態、自律神経不安定、視力低下、視野狭窄などのいわゆる「スチレン症」と呼ばれる中毒症状をおこす。

【異常を示す病態】
 スチレンの暴露
関連項目 馬尿酸 (HA), メチル馬尿酸 (MHA), 総三塩化物 (TTC), トリクロル酢酸 (TCA), N-メチルホルムアミド, 2,5-ヘキサンジオン (2,5-HD),
チャート 

「特殊健診項目」名称および分布区分

容  器 
提出容器

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