検査項目解説 掲載内容は、2022 年 8 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01605 |
プロカインアミド3L890-0000-023-024 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
HEIA | μg/mL 4~8 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01605 |
プロカインアミド3L890-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
HEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 4~8 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
項目
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:アミサリン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート


容器
臨床的意義
心臓の刺激伝導を抑制する抗不整脈剤。心機能が低下した患者では血中半減期が延長。
1.作用
本来は局所麻酔薬であるが、心臓の刺激伝導も抑制するため、頻脈性不整脈の治療にも用いられる。過剰投与で心不全となるため、血中濃度測定は有用である。
経口投与されたプロカインアミドは腸管から吸収され、一部が肝臓で代謝されN-アセチルプロカインアミドとなる。主に腎から排泄されるので腎機能低下例では半減期が延長する。500mgを1日4回1週間連続経口投与後の動態は、軽度心機能低下群では最高血中濃度6.6±1μg/mL(1.1±0.7時間後)、半減期は2.66±0.2時間、重度心機能低下群では最高血中濃度6±1.4μg/mL(1.31±0.49時間後)、半減期は4.59±1.38時間とされている。
一方、0.5~1g静注後では30分以内に5~20μg/mL、1g筋注では1時間後6μg/mLの血中濃度に達するといわれている。
2.禁忌
本剤の薬理作用は、心筋の異所性自動能や刺激伝導の抑制にある。したがって、不整脈には有効であるが、刺激伝導障害のある患者、重篤なうっ血性心不全のある患者、重症性筋無力症のある患者、本剤に過敏症の既往歴のある患者には投与を行なわない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
参考文献
Jolley, M. E. et al.: Clin. Chem. 27, 1575, 1981.