WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01181

神経特異エノラーゼ
(NSE)

5D410-0000-023-053

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

 

01

 

 

 

5日

冷蔵

ECLIA

ng/mL

16.3 以下

包括142

D009 12

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

01181

神経特異エノラーゼ
(NSE)

5D410-0000-023-053

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

 

01

 

 

 

5日

冷蔵

ECLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

16.3 以下

包括142

D009 12

生Ⅱ

2~3日

備考

項目

  • ビオチンの影響については、ご利用の手引き「14.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。

検体

  • 採血後、凝固確認後速やかに血清分離してください。
  • 溶血検体では、NSE値は上昇するため、避けてください。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:腫瘍マーカー/神経特異エノラーゼ(NSE)
  • 実施料:包括142
  • 診療報酬区分:D009 12
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

堀田多恵子, 他: 生物試料分析 34, (5), 345, 2011.

検査項目解説

臨床的意義

小細胞肺癌、神経芽細胞腫、神経内分泌系腫瘍の診断と経過観察に有用な血中腫瘍マーカーである。

 解糖系の酵素であるエノラーゼは、α,β,γの3種類のサブユニットの組合せからなる二量体構造を持つ。このうちαγおよびγγ型のエノラーゼは主に神経細胞や軸索突起に存在するため、神経特異エノラーゼ(NSE)と呼ばれている。

 NSEは各臓器に分布する神経内分泌細胞にも存在しており、APUDoma(amineprecursor uptake and decarboxylationを伴う細胞に由来する腫瘍である。神経外胚葉細胞に由来し、ACTH、MSH、ADH、カルシトニン、VIPなどを産生する。)や、それに類似した性格を示す燕麦細胞型の小細胞肺癌、神経芽細胞腫で腫瘍細胞より血中に逸脱・増加することから、その有用なマーカーとして臨床応用されている。

 なお、NSE測定の検体として一般には血清が用いられるが、EDTA血漿を検体とした場合、がん患者において有意に高値を示すとの報告がある。その確かな理由は不明ながら、EDTAがNSEの抗原構造の安定化に寄与していると考えられている。また、神経芽細胞腫においては髄液中に増加する。

【高値を示す疾患】

肺癌

関連疾患

C34.9.12:肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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