検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年6月1日時点の情報です。

入力コード 27030  統一コード 5C230 
項目名 尿中NGAL (好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン)
neutrophil gelatinase-associated lipocalin
実施料
210
判断料区分 尿便 
健康保険名称  尿中特殊物質定性定量検査/好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)(尿) 
検査方法
CLIA
検査材料
上清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 上清 0.4
25
冷蔵
検査材料備考

※白血球による影響を避けるため、採尿後24時間以内にできるだけ速やかに400×g以上で5分以上遠心分離を行い、上清を別容器(容器番号25)に移注して冷蔵でご提出ください。
※ 尿路感染症を含む感染症検体では好中球が検体に混入するため、遠心しない場合、好中球に結合したNGALを測定することから高値となる可能性があります。

報告所要日数
2~4日

※濃度(ng/mL)およびクレアチニン補正値(μg/g・Cr)をご報告します。

  • 濃度が10.0ng/mL未満の場合は、10.0ng/mLを用いてクレアチニン補正し、未満を付記してご報告します。
  • 濃度が150,000ng/mL以上の場合は、150,000ng/mLを用いてクレアチニン補正し、以上を付記してご報告します。

基準値(単位)  

30.5 以下 ng/mL
21.7 以下 μg/g・Cr

臨床的
意義 
急性腎障害(Acute Kidney Injury : AKI)の尿中バイオマーカー。
   好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(Neutrophil Gelatinase-Associated Lipocalin : NGAL)は急性腎障害(Acute Kidney Injury : AKI)の尿中バイオマーカーである。

 従来、急性腎不全(Aute Renal Failure : ARF)は複数の基準により診断・分類されてきたが、必ずしも明確に統一されたものではなく、2004年に国際的に統一された基準を設ける動きが高まり、国際腎臓学会などが中心となりAcute Kidney Injury Network(AKIN)を設立し、その中で早期の段階の腎障害を含めたAKIという概念が提唱された。

 AKIの診断には、通常は血清クレアチニン値および尿量基準の両方が使用されるが、腎臓が障害されてからクレアチニンが上昇するまで24~72時間程度かかるという、いわゆる“Subclinical AKI”という期間が存在することもあり、より早期および鋭敏なAKIバイオマーカーの登場が待たれていた。

 NGALは2002年に分離・同定され、2005年にMoriらにより腎疾患患者における急性尿細管壊死症例で上昇が認められ、報告されたタンパク質である。

 腎臓においてNGALは遠位尿細管から血中および尿中へ分泌され糸球体による濾過後、近位尿細管で再吸収または尿中に排出されるが、AKI発症後数時間で尿中に認められるため、早期にAKIの診断および治療介入が可能である。

 一過性のAKIの場合に上昇・低下の両方においてタイムラグがあり、敏感に腎の現状を反映するとはいえない場合もあったクレアチニンの欠点を補うものとしても尿中NGALの測定は有用と考えられる。
関連項目 尿中L型脂肪酸結合蛋白 (L-FABP),
算定備考

「尿中NGAL」と「尿中L-FABP」を併せて実施した場合には、主たるもののみ算定できます。

急性腎障害の診断時において1回、その後は急性腎障害に対する一連の治療につき3回を限度として算定できます。医学的必要性からそれ以上算定する場合においては、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

容  器 
提出容器

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