検査項目解説 掲載内容は、2021 年 12 月 01 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

曜日指定

薬剤によるリンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法) (LST)

5I014-0000-098-814

5I014-0000-098-814

複数検体

保存液加血液
15

および

ヘパリン加血液
2

指定容器 

21

 

10

 

常温

 

常温

3H-サイミジン取込能測定法

%

陽 性 200 以上
疑陽性 180~199
陰 性 179 以下

D016 7

免疫

6~7日

項目
コード
検査項目

曜日指定

薬剤によるリンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法) (LST)

5I014-0000-098-814

5I014-0000-098-814

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

複数検体

保存液加血液
15

および

ヘパリン加血液
2

指定容器 

21

 

10

 

常温

 

常温

3H-サイミジン取込能測定法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

陽 性 200 以上
疑陽性 180~199
陰 性 179 以下

D016 7

免疫

6~7日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(土曜日は受付不可)
  • 法律により規制される薬剤は受託できませんので、あらかじめご了承ください。
  • チャート参照:細胞性免疫検査のご依頼について
  • チャート参照:薬剤によるリンパ球幼若化試験の留意点

検体

  • LST検査の検体量は、1薬剤追加ごとに保存液加血液6mLを追加してご提出ください。併せて、1薬剤につきヘパリン加血液2mLまたはヘパリン血漿1mLをご提出ください。
  • リンパ球数(WBC×リンパ球%)が1,000/μL以下の場合、採血量を増やす必要がありますので、営業担当者までお問い合わせください。

「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。

「細胞機能検査」中分類共通の特記事項

  • 土曜日受付可能な項目も日曜日、月曜日が連休となる場合は受託できません。

診療報酬

  • 保険名称:細胞機能検査/リンパ球刺激試験(LST)
  • 診療報酬区分:D016 7
  • 判断料区分:免疫学的検査

1薬剤の場合345点。2薬剤の場合425点。3薬剤以上の場合515点。

薬疹の被疑医薬品により検査を行った場合に算定できます。

チャート

細胞性免疫検査のご依頼について
薬剤によるリンパ球幼若化試験の留意点

容器

容器番号21:リンパ球保存容器

  • 採取量:
    8.0mL
  • 添加剤:
    CPD
  • 保管方法・有効期間:
    常温
    容器および外袋表示
  • 主な検査項目:
    細胞性免疫

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量:
    4mL・9mL
  • 添加剤:
    ヘパリンNa
  • 保管方法・有効期間:
    常温
    容器および箱表示
  • 主な検査項目:
    アミノ酸分析,微量金属,染色体検査,その他

臨床的意義

薬物と患者リンパ球を一緒に培養し、リンパ球の幼若化率からアレルギーの起因薬剤を判定する検査。

 薬剤アレルギーとは、薬剤が抗原となってアレルギー反応を起こすものをいい、即時型アレルギー(体液性免疫)と遅延型アレルギー(細胞性免疫)とに大別される。

 薬剤アレルギーの起因薬剤を検索する方法には、パッチテスト等、in vivoでの反応と、採血を伴うin vitroでの反応とがある。リンパ球幼若化試験は、in vitroにおいて、主に遅延型アレルギーに対する薬剤の影響を検査するものである。この遅延型アレルギーとは、抗原を認識した感作リンパ球が、リンフォカインを放出し、それによって組織障害(主として肝障害)が起こるものをいう。

 LST(Lymphocyte Stimulation Test、リンパ球幼若化または刺激試験)は、患者末梢血から比重遠心法により、リンパ球を分離し、薬剤とともに培養してリンパ球の幼若化を観察する検査である。測定原理には、リンパ球が抗原となる薬剤に出会うと幼若化を起こし、DNA合成が盛んになることを利用している。すなわち、DNAの前駆物質でDNA合成時に細胞内に取り込まれる3H-サイミジンのリンパ球への取り込み量を、液体シンチレーションカウンターで測定し、薬剤無添加で培養したリンパ球と比べて幼若化率を判定する。感作されていれば、幼若化により3Hの取り込みが増加する。

 陽性の場合、リンパ球はその薬剤によって感作されていると考えられ、アレルギーの起因薬剤である可能性が疑われる。しかし、これはあくまでも検査上の基準であり、健常人との比較対照が望ましい。特に漢方薬やリンパ球活性化を本来の薬理作用にもつ薬剤では偽陽性が稀ではなく、常に臨床所見や病歴と兼ね合わせて判断する必要がある。

 本検査の至適施行時期には諸説がある。皮疹出現より時を経ぬ方がよいとの考えがある一方、ステロイド投与量が減じた(0.2mg/kg/日以下)回復期がよいとの説もある。塩原ら(2008年)は、播種状紅斑丘疹型やStevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死融解症では急性期が、薬剤性過敏症症候群では発症1~2ヶ月がよいと報告している。

【陽性を示す病態】
 遅延型アレルギーによる薬剤過敏症
(主に薬剤性肝障害、薬疹など)

参考文献

北見啓之, 他: 臨床免疫 15, 727, 1983.

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記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。