検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年9月1日時点の情報です。

入力コード 00559  統一コード 2B100 
項目名 フィブリノーゲン (FIB)
fibrinogen
実施料
23
判断料区分 血液 
健康保険名称  出血・凝固検査/フィブリノゲン定量 
検査方法
トロンビン法
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.5
15 → 02
※チャート欄参照
凍結
検査材料備考

必ず血漿分離の上、ご提出ください。

3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  
mg/dL

155~415

臨床的
意義 
血栓を形成するフィブリンの前駆体。炎症で増加し、高度な肝機能障害、DIC等では減少する。
   フィブリノーゲンは、分子量約340,000で、生体内半減期は3~4日の糖蛋白である。肝実質細胞で産生され、その約80%は血漿中に、残りが組織に分布している。フィブリノーゲンは血液凝固第Ⅰ因子と呼ばれ、血液凝固の最終段階でトロンビンの作用によってフィブリンとなる(チャート欄参照)。

 フィブリノーゲンはゲル化してフィブリンとなることで、血栓生成や止血血栓の主役を担う。

 フィブリノーゲンの減少は先天的疾患としては、無および低フィブリノーゲン血症、異常フィブリノーゲン血症の一部が知られている。

 後天的に減少する疾患としては、高度肝障害によるフィブリノーゲンの生成障害があげられる。また、消費の亢進による減少には、DIC、血栓症、大量出血がある。血栓症治療に用いられる蛇毒製剤投与によってもフィブリノーゲンを減少させることがある。

 一方、フィブリノーゲンは加齢にともなって増加する傾向がある。また、感染症、妊娠、妊娠中毒症などでフィブリノーゲンのゆるやかな上昇が認められる。

【高値を示す病態】
 感染症、悪性腫瘍、血栓症、妊娠末期、血液製剤輸注
【低値を示す病態】
 無および低フィブリノーゲン血症、重症肝疾患、DIC、血栓症、大量出血、抗てんかん剤、L-アスパラギナーゼなどの投与
関連項目 プロトロンビン時間 (PT), 活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT), 血小板数 (PLT), 血中FDP, D-ダイマー, アンチトロンビン活性 (AT), 第Ⅱ因子活性 (F2), 第Ⅴ因子活性 (F5), 第Ⅶ因子活性 (F7), 第Ⅷ因子活性 (F8), 第Ⅸ因子活性 (F9), 第Ⅹ因子活性 (F10), 第ⅩⅠ因子活性 (F11), 第ⅩⅡ因子活性 (F12), 第ⅩⅢ因子定量 (F13),
 

※総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

遠心力の換算表

血液凝固系の相互関係

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容  器  
採取容器
提出容器

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