WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

出血凝固検査

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

07934

FAX

プロトロンビン時間
(PT)

2B030

外因系の凝固活性を総合的に判定するスクリーニング検査である。肝不全、凝固因子欠乏症で遅延し、血栓性静脈炎で短縮する。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

透過光

%

70~100
INR 0.85~1.15

18

D006 2

血液

2~3日

00556

FAX

活性化部分トロンボプラスチン時間
(APTT)

2B020

内因性凝固活性の指標である。PTとともに出血性素因の疑われる場合にスクリーニングに用いられる検査である。血友病で延長する。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

透過光

25.0~36.0

29

D006 7

血液

2~3日

00559

フィブリノーゲン
(FIB)

2B100

血栓を形成するフィブリンの前駆体である。炎症で増加し、重度の肝機能障害、DICなどでは減少する。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

トロンビン法

mg/dL

155~415

23

D006 4

血液

2~3日

00560

血中FDP

2B120

線溶亢進状態の把握に用いられる検査である。特にDIC、血栓溶解療法のモニタリングに有用である。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

LPIA

μg/mL

5.0 未満

80

D006 11

血液

2~3日

00582

尿中FDP

2B120

腎臓局所における凝固線溶状態を反映する指標である。腎疾患の病態鑑別に有用な検査である。

 

尿
2

指定容器 

18

 

冷蔵

LPIA

ng/mL

100 以下

72

D001 7

尿便

2~3日

03982

D-ダイマー

2B140

FDPとの併用で、一次・二次線溶亢進の鑑別に用いられる検査である。線維素溶解療法時のモニターとしても有用である。

血液
1.8

遠心

クエン酸血漿
0.5

15

02

 

 

LPIA

μg/mL

1.00 未満

包括130

D006 17

血液

2~3日

01186

プロテインC 《抗原量》

2B700

血管内皮細胞で活性化され、抗凝固作用を発揮するビタミンK依存性のタンパク質である。減少により血栓傾向となる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.3

15

 

02

 

 

2週

LPIA

%

62~131

包括232

D006 31

血液

2~5日

01139

プロテインC 《活性》

2B700

血管内皮細胞で活性化され、抗凝固作用を発揮するビタミンK依存性のタンパク質である。減少により血栓傾向となる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

合成基質法

%

64~135

包括234

D006 32

血液

2~3日

04205

プロテインS 《遊離型抗原量》

2B711

肝臓由来の凝固阻害因子プロテインCの補酵素である。主に下肢静脈血栓などの遺伝性血栓症の診断に用いられる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.3

15

 

02

 

 

2週

LA(ラテックス凝集比濁法)

%

M 74~132
F 60~127

包括158

D006 23

血液

2~3日

15074

プロテインS 《活性》

2B710

肝臓由来の凝固阻害因子プロテインCの補酵素である。主に下肢静脈血栓などの遺伝性血栓症の診断に用いられる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.4

15

 

02

 

 

2週

凝固時間法

%

64~149

包括163

D006 24

血液

2~5日

00573

プラスミノーゲン活性
(PLG)

2B260

線維素を溶解するプラスミンの前駆物質である。肝臓で合成され、重症の肝疾患、DICなどで低値を示す。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

合成基質法

%

71~128

100

D006 13

血液

2~3日

06857

トータルPAI-1
(t-PAI-1)

2B310

プラスミノーゲンアクチベーターと結合して線溶系を抑制する糖タンパクである。血栓症、DICで高値となる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.3

15

 

02

 

 

2週

ラテックス凝集法

ng/mL

50 以下

包括240

D006 33

血液

2~5日

00572

アンチトロンビン活性
(AT)

2B200

主に肝臓で産生される糖タンパクで凝固亢進状態を把握する有用な検査である。DICで著しく減少する。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

合成基質法

%

81~123

70

D006 10

血液

2~3日

03983

トロンビン・アンチトロンビン複合体
(TAT)

2B210

トロンビンとアンチトロンビンが1:1の割合で結合した複合体である。間接的にトロンビンの増減を知ることができる。

血液
1.8

遠心

クエン酸血漿
0.5

15

02

 

 

CLEIA

ng/mL

3.0 未満

包括176

D006 25

血液

2~3日

00574

アンチプラスミン活性
2PI)(α2プラスミンインヒビター)

2B270

線溶系活性の指標となる検査である。プラスミンと特異的に結合し、線溶系を抑制するタンパク質の活性を測定する検査である。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

合成基質法

%

85~118

包括128

D006 15

血液

2~3日

03642

α2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体
(PIC)

2B280

測定の難しい血中プラスミンの動きを直接的に反映する検査である。血栓溶解療法のモニタリングやDICの診断に有用である。

血液
1.8

遠心

クエン酸血漿
0.3

15

02

 

 

LPIA

μg/mL

0.8 未満

包括154

D006 22

血液

2~3日

00075

可溶性フィブリンモノマー
(SF)

2B110

血液凝固において早い段階から生成されるため、早期の凝固亢進の指標となる検査である。

血液
1.8

遠心

クエン酸血漿
0.3

15

02

 

 

ラテックス凝集法

μg/mL

5 未満

93

D006 12

血液

2~5日

04198

可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC)定量

2B110

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.4

15

 

02

 

 

8週

LA(ラテックス凝集比濁法)

μg/mL

6.1 以下

包括221

D006 29

血液

2~5日

01324

β-トロンボグロブリン
(β-TG)

2B600

血小板活性化の指標であり、血栓性疾患や血栓症準備状態を反映して高値となる。採血条件や検体の取り扱いには注意が必要である。

血液
2.7

冷遠

 

乏血小板血漿
0.5

19

 

02

 

 

4週

EIA

ng/mL

60 以下

包括176

D006 25

血液

3~9日

01348

血小板第4因子
(PF-4)

2B620

血小板活性化の指標であり、血栓症の推定や、抗血小板剤のモニタリングに有用な検査である。採血条件や検体の取り扱いに注意が必要である。

血液
2.7

冷遠

 

乏血小板血漿
0.5

19

 

02

 

 

4週

EIA

ng/mL

20 以下

包括178

D006 26

血液

3~9日

04613

トロンボモジュリン 〈血清〉
(TM)

2B730

血管内皮細胞で産生され、抗凝固作用と線溶促進作用を持つタンパク質である。全身性血管障害を来す疾患で高値を示す。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

4週

CLEIA

U/mL

12.1~24.9

包括204

D006 28

血液

2~5日

04613

トロンボモジュリン 〈血漿〉
(TM)

2B730

血管内皮細胞で産生され、抗凝固作用と線溶促進作用を持つタンパク質である。全身性血管障害を来す疾患で高値を示す。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.3

15

 

02

 

 

4週

CLEIA

U/mL

8.7~22.7

包括204

D006 28

血液

2~5日

01131

フォン・ウィルブランド因子定量
(第Ⅷ因子様抗原)

2B450

止血機構および凝固亢進調節に関わる高分子タンパク質の定量測定である。フォン・ウィルブランド病では低値となる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

LA(ラテックス凝集比濁法)

%

50~150

包括147

D006 21

血液

2~5日

04686

フォン・ウィルブランド因子活性
(リストセチンコファクター)

2B480

凝固第Ⅷ因子のキャリアータンパク質の活性を測定する検査である。凝固および血小板機能調節に関わり、フォン・ウィルブランド病で低下しネフローゼ症候群で上昇する。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.4

15

 

02

 

 

2週

固定血小板凝集法

%

50~150

包括129

D006 16

血液

2~5日

27268

ADAMTS13活性

2B495

止血因子であるフォン・ウィルブランド因子を特異的に切断する酵素の活性を測定する検査である。活性低下で血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)を発症する。

単独検体

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.2

 

15

 

02

 

 

 

3カ月

EIA

IU/mL

0.10 以上
(10%以上)

400

D006 34

血液

3~5日

27165

ADAMTS13インヒビター定量

2B496

止血因子であるフォン・ウィルブランド因子を特異的に切断する酵素の活性を測定する検査である。活性低下で血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)を発症する。

単独検体

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

 

15

 

02

 

 

 

3カ月

Bethesda法

BU/mL

0.5 未満

1000

D006 35

血液

3~5日

15028

HIT抗体[出血凝固検査]
(血小板第4因子-ヘパリン複合体抗体)

5G530

抗凝固薬であるヘパリン投与で惹起される血小板減少症の診断マーカーである。陽性の場合、ヘパリン使用は禁忌とされる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

ラテックス凝集法

U/mL

1.0 未満

390

D011 10

免疫

2~3日

07898

ループスアンチコアグラント 《希釈ラッセル蛇毒試験法》 [出血凝固検査]

5G501

凝固因子とリン脂質の複合体に対する自己抗体である。習慣性流産を来す抗リン脂質抗体症候群の鑑別に有用である。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

希釈ラッセル蛇毒試験法(dRVVT)

1.2 以下
(NR:Normalized Ratio)

273

D014 35

免疫

2~3日

15037

ループスアンチコアグラント 《リン脂質中和法》 [出血凝固検査]

5G502

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.6

15

 

02

 

 

2週

リン脂質中和法(SCT)

SCT比 1.16 未満

273

D014 35

免疫

2~5日

15072

C1-インアクチベーター活性[出血凝固検査]
(C1エステラーゼインヒビター)(C1インヒビター)(C1インアクチベータ)

5B045

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

1カ月

発色性合成基質法

%

70~130

260

D015 25

免疫

2~8日

01340

第Ⅱ因子活性
(F2)

2B350

プロトロンビンとも呼ばれるトロンビンの前駆物質の活性を測定する検査である。先天性異常による欠乏症のほか、ビタミンKの不足時に低値となる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

PT法

%

74~146

包括223

D006 30

血液

2~5日

01656

第Ⅴ因子活性
(F5)

2B370

内因系および外因系凝固反応に関わる凝固因子であり、プロトロンビンをCaイオンの存在下で活性化するタンパク質である。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

PT法

%

70~152

包括223

D006 30

血液

2~5日

01676

第Ⅶ因子活性
(F7)

2B380

外因系の凝固過程において組織トロンボプラスチンおよび第Ⅹ因子を活性化する糖タンパクである。ビタミンK依存性のため、ビタミンK欠乏症で低値になる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

PT法

%

63~143

包括223

D006 30

血液

2~5日

00597

第Ⅷ因子活性
(F8)

2B390

vWFと結合して存在する内因系凝固タンパク質である。先天的欠乏で血友病Aを来す。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

APTT法

%

62~145

包括223

D006 30

血液

2~5日

00598

第Ⅸ因子活性
(F9)

2B400

内因系の凝固機序に関与するビタミンK依存性の凝固因子である。代表的な欠乏症として血友病Bが知られている。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

APTT法

%

74~149

包括223

D006 30

血液

2~5日

01677

第Ⅹ因子活性
(F10)

2B410

内因系・外因系両方の凝固反応に関わるビタミンK依存性の凝固因子である。出血傾向および血栓傾向を知るための指標である。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

PT法

%

71~128

包括223

D006 30

血液

2~5日

01678

第ⅩⅠ因子活性
(F11)

2B420

内因性凝固の初期段階に関与する凝固因子の活性を測定する検査である。欠乏症で低値となり、DICや肝硬変などで出血傾向の指標となる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

APTT法

%

73~136

包括223

D006 30

血液

2~5日

01679

第ⅩⅡ因子活性
(F12)

2B430

凝固系機序の最も初期の段階に関連する凝固因子である。PT正常、APTT異常で出血傾向がない場合に第ⅩⅡ因子欠乏を疑う。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

APTT法

%

46~156

包括223

D006 30

血液

2~5日

01680

第ⅩⅢ因子定量
(F13)

2B440

凝固系機序の最終段階で働く因子である。フィブリン安定化因子とも呼ばれ、出血性素因のスクリーニング検査として用いられる。

血液
1.8

遠心

クエン酸血漿
0.4

15

02

 

 

LA(ラテックス凝集比濁法)

%

70 以上

包括223

D006 30

血液

2~5日

01924

第Ⅷ因子インヒビター
(F8INH)

2B460

血液凝固因子である第Ⅷ因子もしくは第Ⅸ因子に対する抗体である。凝固因子製剤投与中の血友病患者で失活因子となる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

Bethesda法

BU/mL

検出せず

包括144

D006 20

血液

2~5日

01925

第Ⅸ因子インヒビター
(F9INH)

2B470

血液凝固因子である第Ⅷ因子もしくは第Ⅸ因子に対する抗体である。凝固因子製剤投与中の血友病患者で失活因子となる。

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

Bethesda法

BU/mL

検出せず

包括144

D006 20

血液

2~5日

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