検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年6月1日時点の情報です。

入力コード 01678  統一コード 2B420 
項目名 第ⅩⅠ因子活性 (F11)
coagulation factorⅩⅠ, activity
実施料
包括223
判断料区分 血液 
健康保険名称  出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子) 
検査方法
APTT法
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.5
15 → 02
※チャート欄参照
凍結
検査材料備考

必ず血漿分離の上、ご提出ください。

3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

報告所要日数
2~5日
基準値(単位)  
%

73~136

臨床的
意義 
内因性凝固の初期段階に関与する因子。第XI因子欠乏症および保因者の診断や、DIC、肝硬変等で出血傾向の指標となる。
   凝固第XI因子(F.XI)は分子量約80kDaの2本のポリペプチド鎖がS-S結合した二量体蛋白で、内因性凝固機序の初期に関与する因子である。F.XIは血中では高分子キニノゲン(Fitzgerald因子)と1:1の複合体を形成して存在し、第XII因子とともに異物面に接触すると活性化することから接触因子とも呼ばれている。

 F.XIは第XIIa因子により活性化され、第Ⅸ因子を活性化する働きがあるが、血中のF.XIaによってF.XIが自己活性化されること、およびトロンビンによって活性化されることが知られている。すなわち、外因系で生成したトロンビンが第XII因子を活性化するとF.XIaを介して、内因系のカスケード反応も促進されトロンビンが続けて供給される。つまりF.XIは外因系では凝固の開始に、内因系では凝固の推移に働いていると考えられる。

 F.XIが低値を示す病態として最も一般的なものは、F.XIが肝実質細胞で合成されることから、肝硬変やDICが挙げられる。また、F.XIの先天的欠乏症は血友病Cとも呼ばれる。この病名は、現在ではあまり用いられないが、常染色体劣性遺伝を示すまれな疾患で、日本に40例余りが見出されている。出血症状は血友病A・Bより軽度で、皮下出血斑や鼻出血などにとどまる。

 血友病は出血傾向があり、PTが正常で、APTTが延長している場合に疑われる。その鑑別には第Ⅷ因子、第Ⅸ因子活性のほか、F.XI活性の測定が必要とされる。F.XI活性の測定法(APTT法)は、F.XI欠乏血漿中に被検血漿を添加すると認められるAPTTの補正効果の大小で判定される。まず、正常血漿を用いて検量線を作成し、患者血漿での測定時間から活性が算出される。低値であるほどF.XI活性が低いと判断される。

【高値を示す病態】
 経口避妊薬投与時
【低値を示す病態】
 第XI因子欠乏症および保因者、抗XI因子物質出現時、DIC、肝硬変
関連項目 プロトロンビン時間 (PT), 活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT), 第Ⅱ因子活性 (F2), 第Ⅴ因子活性 (F5), 第Ⅶ因子活性 (F7), 第Ⅷ因子活性 (F8), 第Ⅸ因子活性 (F9), 第Ⅹ因子活性 (F10), 第ⅩⅡ因子活性 (F12), 第ⅩⅢ因子定量 (F13),
チャート 

遠心力の換算表

血液凝固系の相互関係

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容  器  
採取容器
提出容器

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