WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00002 |
直接ビリルビン |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | mg/dL 0.0~0.2 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00002 |
直接ビリルビン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 0.0~0.2 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/直接ビリルビン又は抱合型ビリルビン
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
直接・間接ビリルビンをご依頼の場合、保険請求の際は「総ビリルビン」および「直接ビリルビン」と明記してください。
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
ビリルビン懇談会: 臨床検査機器・試薬 21, 451, 1998.
近藤仁司, 他: 臨床化学 25, 20, 1996.
検査項目解説
臨床的意義
肝臓でグルクロン酸抱合を受けたビリルビンを測定する検査である。総ビリルビンとともに、肝疾患の診断、黄疸の鑑別などに重要な検査である。
ビリルビンは、ポルフィリン環の開環によって生じ、血中の約70 %以上は赤血球崩壊によるヘモグロビンに由来する。残りはヘモグロビン以外のポルフィリン環を持つ物質(ポルフィリン体、チトクローム、ヘム蛋白)や無効造血などに由来し、シャントビリルビンと呼ばれる。
間接ビリルビン(indirect bilirubin:I-Bil)は、疎水性のため、血中ではアルブミンと結合して肝臓へ運ばれ、グルクロン酸抱合を受け、水溶性の抱合型ビリルビンまたは、直接ビリルビン(direct bilirubin:D-Bil)となって胆汁に入り腸管に排出される。さらに、ビリルビンは腸内細菌により還元されウロビリノーゲンとなり、その一部は腸管から吸収され再び血中に入る腸管循環という再利用経路をたどる。
ビリルビンの直接型と間接型の名称は、アゾ色素法においてアルコール処理で反応するビリルビンを間接型、無処理で反応するものを直接型ビリルビンと呼ぶことに由来する。
総ビリルビンと同様に本検査は、肝疾患の診断、黄疸の鑑別などに重要な検査のひとつである。総ビリルビンが上昇し、直接ビリルビンの値も上昇している場合には、肝炎や胆石、胆道癌などが疑われる。
【高値を示す疾患】
デュビン・ジョンソン症候群,肝細胞性黄疸,肝疾患
関連疾患
K70-K77:肝疾患 → K70-K77:肝疾患
E80.6.1:デュビン・ジョンソン症候群 → E70-E90:代謝疾患
K72.9.3:肝細胞性黄疸 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.