WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00056 |
LDHアイソザイム |
遠心
|
01 |
4日 冷蔵 |
アガロースゲル電気泳動法 | % |
48 D007 14 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00056 |
LDHアイソザイム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4日 冷蔵 |
アガロースゲル電気泳動法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% |
48 D007 14 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
検体
- 溶血検体は高値を示す場合があります。
保存
- 全血では常温保存を推奨します。
- 長期保存の場合は-45℃以下の保存を推奨します。
基準
- チャート参照:「アイソザイム」基準値/活性値換算基準値(参考基準値)
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/LDアイソザイム
- 実施料:48
- 診療報酬区分:D007 14
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
井出純子, 他: 日臨検自動化会誌 28, 364, 2003.
検査項目解説
臨床的意義
LDH高値の際に由来臓器を推定する検査である。サブユニット欠損症では特定のアイソザイムが異常低値になる。
LDH(LD)アイソザイムは、LD活性上昇例において、その由来臓器を推定するための検査である。
LDは、HおよびMサブユニットの四量体から構成されており、これらの組み合わせによりH4,H3M,H2M2,HM3,M4の5分画が存在し、それぞれがLD1~LD5に対応する。LD1はHの四量体でH4,LD5はMの四量体でM4に相当する。通常はLD2の活性が最も高く、次いでLD3が高いパターンをとる。
LDは、血球、筋肉、臓器に特徴的に分布しており、それらの臓器に障害がある場合には、その損傷に応じて血中に逸脱する。(LDの項参照)
特に下記の場合、LDアイソザイム実施により価値ある情報が得られる。
1.総活性上昇の原因が不明な場合
- 総活性が著しく上昇し、LD/AST比が20を超えるような場合
- 軽度上昇でも持続的な場合か、LDが単独で異常な場合
- LD5は血中半減期が短いため肝炎治癒の動向を鋭敏に反映する
- LDHサブユニット欠損症
[LD1]
- 心筋,腎臓,赤血球由来(心筋梗塞、悪性貧血で高値を示す)
- 心筋,腎臓,赤血球,リンパ球由来(心筋梗塞、筋ジストロフィーで高値を示す)
- 骨格筋,顆粒球由来(筋ジストロフィーで高値を示す)
- 肺,肝臓,骨格筋由来(肝疾患で高値を示す)
- 肺,肝臓,骨格筋由来(肝疾患で高値を示す)
【高値を示す疾患】
- [1,2型]
- 悪性貧血,溶血性貧血,急性心筋梗塞
- [2,3型]
- 悪性リンパ腫,白血病,進行性筋ジストロフィー,胃癌
- [5型]
- 肝癌,急性肝炎,卵巣癌
備考
- チャート参照:LDHアイソザイムの分画パターン
関連疾患
I21.9.5:急性心筋梗塞 → I20-I25:虚血性心疾患
C16.9.8:胃癌 → C15-C26:消化器腫瘍
B17.9.3:急性肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
C56.5:卵巣癌 → C51-C58:女性生殖器腫瘍
D51.0.2:悪性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D55-D59:溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
C85.9.2:悪性リンパ腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C95.9.1:白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
G71.0.22:進行性筋ジストロフィー → G70-G73:神経筋接合部・筋の疾患
C22.0.1:肝癌 → C15-C26:消化器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.