WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

『消化器腫瘍』に関連する検査項目

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00009

FAX

AST
(GOT)
asparate aminotransferase

3B035

肝障害の病勢指標に用いられる代表的な肝機能検査である。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

JSCC標準化対応法

U/L

10~40

包括17

D007 3

生Ⅰ

1~2日

00010

FAX

ALT
(GPT)
alanine aminotransferase

3B045

肝細胞の破壊に伴い血中に逸脱する酵素を測定する検査である。ASTよりも肝臓に特異性が高く、肝障害の病勢指標に用いられる。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

3日

冷蔵

JSCC標準化対応法

U/L

5~45

包括17

D007 3

生Ⅰ

1~2日

00015

LAP
(ロイシンアミノペプチダーゼ)
leucine aminopeptidase

3B135

さまざまな臓器や胆汁中に広く分布する加水分解酵素を測定する検査である。黄疸の鑑別や肝・胆道系疾患の診断、経過観察などに用いられる。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

L-ロイシル-p-ニトロアニリド基質法

U/L

M 45~81
F 37~61

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00013

γ-GT(γ-GTP)
(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)
gamma glutamyl transpeptidase

3B090

肝・胆道系障害のスクリーニングに用いられる検査である。胆汁うっ滞や、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害で上昇する。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

JSCC標準化対応法

U/L

M 80 以下
F 30 以下

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00014

コリンエステラーゼ
(ChE,Ch-E)
cholinesterase

3B110

コリンエステルをコリンと有機酸に加水分解する酵素を測定する検査である。主に肝疾患により低下し、有機リン剤による中毒でも低値となる。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

p-ヒドロキシベンゾイルコリン法

U/L

M 234~493
F 200~452

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

02742

膵ホスホリパーゼA2
(膵PLA2)
phospholipase A2

3B192

膵腺房細胞で産生される分泌型酵素であり、膵炎の診断および重症度の判定、経過観察に有用な検査である。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

12週

RIA(ビーズ固相法)

ng/dL

130~400

204

D007 51

生Ⅰ

2~5日

07261

ペプシノゲン 《CLIA》
(PG)
pepsinogen

3B339

胃癌リスクのスクリーニング検査として胃粘膜の萎縮度の把握に用いられる検査である。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

CLIA

2~3日

05084

ペプシノゲン 《LA》
(PG)
pepsinogen

3B339

胃癌リスクのスクリーニング検査として胃粘膜の萎縮度の把握に用いられる検査である。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)

1~2日

胃がんリスク層別化検査(ABC分類)ABCD classification(ABCD method)

3B347

ペプシノゲンとヘリコバクター・ピロリ抗体の血中濃度を同時に測定することで、萎縮性胃炎と胃癌のリスクを調べる検査である。

血液
2

遠心

血清
0.6

 

 

01

 

 

冷蔵

ペプシノゲン LA(ラテックス凝集比濁法)ヘリコバクター・ピロリ抗体 LA(ラテックス凝集比濁法)

1~2日

00056

LDHアイソザイム
(LDアイソザイム)
lactate dehydrogenase isoenzymes

3B055

LDH高値の際に由来臓器を推定する検査である。サブユニット欠損症では特定のアイソザイムが異常低値になる。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4日

冷蔵

アガロースゲル電気泳動法

%

48

D007 14

生Ⅰ

2~3日

00039

総コレステロール
(T-Cho)
cholesterol, total

3F050

原発性・続発性高コレステロール血症のスクリーニング検査として用いられる。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

酵素法

mg/dL

120~219

包括17

D007 3

生Ⅰ

1~2日

25717

イマチニブimatinib

3M750

チロシンキナーゼを阻害する抗がん剤である。CMLや一部のALL、GISTの治療に用いられる。腫瘍崩壊症候群に注意し、血清中電解質濃度および腎機能検査を行う。

血液
1

遠心

 

EDTA血漿
0.3

または

 

血清
0.3

14

 

02

 

 

02

 

 

4週

冷蔵

 

4週

冷蔵

LC-MS/MS

ng/mL

管理料[470]

B001 2イ

3~6日

04755

肝細胞増殖因子
(HGF)
hepatocyte growth factor

4Z315

劇症肝炎患者の血中で増加し、非常に強い肝細胞増殖活性を持つタンパク質を測定する検査である。肝炎劇症化の予知と治療開始の指標として用いられる。

血液
1

遠心

血清
0.3

01

02

 

 

EIA

ng/mL

0.39 以下

227

D007 54

生Ⅰ

2~8日

01840

αフェトプロテイン
(AFP)
alpha-fetoprotein

5D015

肝細胞癌で上昇する腫瘍マーカーである。肝炎や肝硬変でも軽度~中等度に上昇をみる。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

ng/mL

10.0 以下

包括98

D009 2

生Ⅱ

2~3日

27710

AFPレクチン分画alpha-fetoprotein, LcA-binding fraction

5D018

AFPを分別測定することで、肝細胞癌と肝硬変などとを鑑別する検査である。肝細胞癌の診断に有用である。

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

3週

冷蔵

LBA(LBA-EATA)

%

L3分画 10.0 未満

包括185

D009 26

生Ⅱ

3~4日

01803

癌胎児性抗原
(CEA)
carcinoembryonic antigen

5D010

消化管の悪性腫瘍を中心に、最も汎用性の広い腫瘍マーカーである。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

ng/mL

5.0 以下

包括99

D009 3

生Ⅱ

2~3日

03825

塩基性フェトプロテイン
(BFP)
basic fetoprotein

5D025

臓器特異性は低いが各種がんにおいて比較的一定の陽性率を示す腫瘍マーカーであり、術後の再発の指標としても有用である。

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

03

 

02

 

 

 

4週

冷蔵

EIA

ng/mL

75 未満

包括150

D009 17

生Ⅱ

3~6日

01138

CA19-9CA19-9

5D130

膵癌、胆道癌をはじめとする各種消化器癌で上昇する腫瘍マーカーである。血液型Lewis抗原の影響を受ける。

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

U/mL

37.0 以下

包括121

D009 9

生Ⅱ

2~3日

03819

SPan-1抗原SPan-1 antigen

5D220

膵癌をはじめとする消化器の腫瘍マーカーである。良性疾患での偽陽性率が低いといわれる。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

3週

冷蔵

IRMA(ビーズ固相法)

U/mL

30 以下

包括144

D009 15

生Ⅱ

2~4日

02948

DUPAN-2DUPAN-2

5D170

特に膵癌、胆道癌などで上昇する血中腫瘍マーカーである。ルイス抗原陰性者でも使用可能である。

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

EIA

U/mL

150 以下

包括115

D009 7

生Ⅱ

3~5日

01301

エラスターゼ1elastase 1

3B195

膵癌で比較的早期から上昇する腫瘍マーカーであるが、膵炎でも上昇をみる。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)

ng/dL

300 以下

包括120

D009 8

生Ⅱ

1~2日

01646

PIVKA-Ⅱ《CLIA》PIVKA-2

5D520

凝固第Ⅱ因子の生合成不全生成物である。肝細胞癌に特異性の高い腫瘍マーカーで、AFPと相関が低く独立した指標になる。

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

CLIA

mAU/mL

40 未満

包括131

D009 10

生Ⅱ

2~3日

01500

シアリルLeX-i抗原
(SLX)
sialyl Lewis X-i antigen

5D175

肺腺癌をはじめとする腺癌で高値を示す腫瘍マーカーであるが、胆のう癌や膵癌、卵巣癌に有用である。膵癌の鑑別においてはLewis血液型の影響を受けないとされる。

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

01

 

02

 

 

 

12週

IRMA(ビーズ固相法)

U/mL

38.0 以下

包括140

D009 13

生Ⅱ

2~4日

03497

NCC-ST-439NCC-ST-439

5D200

膵癌、消化器系癌や肺腺癌、乳癌に有用な腫瘍マーカーである。CA19-9などよりがん特異性が高いとされている。

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

EIA

U/mL

M 4.5 未満
F 49歳以下 7.0 未満
50歳以上 4.5 未満

包括112

D009 6

生Ⅱ

3~4日

27468

抗p53抗体p53-autoantibodies

5D560

癌抑制遺伝子p53の変異により生じた異常タンパク質に対する抗体である。既存の腫瘍マーカーとは相補的で、食道、大腸、乳癌で早期から上昇する。

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

CLEIA

U/mL

1.30 以下

包括163

D009 22

生Ⅱ

2~3日

01152

SCC抗原squamous cell carcinoma-related antigen

5D300

子宮頸癌、肺癌、食道癌の他、扁平上皮癌で高値となる腫瘍マーカーである。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

ng/mL

1.5 以下

包括101

D009 4

生Ⅱ

2~3日

00949

CA125CA125

5D100

主に卵巣癌に有用な腫瘍マーカーである。子宮内膜症と子宮筋腫の鑑別にも用いられる。

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

U/mL

35.0 以下

包括136

D009 11

生Ⅱ

2~3日

03611

シアリルTn抗原
(STN)
2024年8月19日より受託一時中断
sialyl Tn antigen

5D153

特に卵巣癌と再発性胃癌に有用な腫瘍マーカーである。卵巣癌全体では陽性率が低いものの、粘液性嚢胞腺癌では高値を示す。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

12週

RIA(ビーズ固相法)

U/mL

45.0 以下

包括146

D009 16

生Ⅱ

3~8日

03774

CA72-4CA72-4

5D150

消化器癌あるいは卵巣癌で上昇する腫瘍マーカーである。偽陽性率はきわめて低い。

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

30日

冷蔵

ECLIA

U/mL

8.0 以下

包括146

D009 16

生Ⅱ

2~3日

04314

CA54/61CA54/61

5D155

主に卵巣癌(特にムチン性腺癌)で上昇する腫瘍マーカーである。

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

3週

冷蔵

EIA

U/mL

12.0 以下

包括184

D009 25

生Ⅱ

3~9日

00240

α1アンチトリプシン
1AT)
alpha1-antitrypsin

5C020

代表的な急性相反応物質のひとつである。欠損症で若年性肺気腫を引き起こすタンパク質である。

血液
2

遠心

血清
0.4

 

 

01

 

 

冷蔵

ネフェロメトリー法

mg/dL

94~150

80

D006 10

血液

2~5日

45617

曜日指定

大腸癌 RAS/BRAF変異解析KRAS/NRAS/BRAF

8C241

大腸癌患者に対する薬剤の適応を判定するための補助検査である。

未染スライド
5枚(5μm厚)

または

組織
30mg(3mm角)

30

 

27

常温

 

-70℃以下

PCR-rSSO法

変異陰性

包括4000

D004-2 1イ

遺染

4~7日

曜日指定専用依頼書

マイクロサテライト不安定性検査(MSI)
(免疫チェックポイント阻害剤)
microsatellite instability

8C986

固形癌や結腸・直腸癌患者に対して、免疫チェックポイント阻害剤の適応を判定するための補助検査である。

常温

マルチプレックスPCR-フラグメント解析法

包括2500

D004-2 1イ(1)

遺染

5~7日

07213

曜日指定倫理対象遺伝学依頼書

マイクロサテライト不安定性検査(MSI)
(リンチ症候群)
microsatellite instability

8C986

5種類のマイクロサテライトマーカーについて解析し判定する検査であり、MSIの検出は、リンチ症候群の診断補助として有用である。

複数検体

癌部位

および

非癌部位

 

 

 

常温

 

冷蔵

PCR法/キャピラリー電気泳動法

包括2100

D004-2 1イ(2)

遺染

7~13日

02941

便中ヘモグロビン [糞便検査]hemoglobin [feces]

1B040

免疫学的測定により下部消化管の出血を調べる検査である。ヒトのヘモグロビンに特異的に反応し消化管の出血を知ることができる。炎症性腸疾患や大腸癌などのスクリーニングに有用である。

 

糞便

指定容器 

31

 

冷蔵

ラテックス凝集法

(-)

37

D003 5

尿便

2~3日

00794

沈渣 [腹水・胸水・穿刺液検査]sediment [puncture fluid]

1Z045

腹水・胸水を検鏡して腹腔内や胸膜内の炎症や悪性腫瘍の存在を調べる検査である。

穿刺液
10

27

冷蔵

遠沈鏡検法

2~3日

50017

胃癌HER2/neu
《IHC法》
HER2/neu protein

5D590

胃癌組織中のHER2/neuの発現を確認する。抗HER2ヒト化モノクローナル抗体であるトラスツズマブの適応を判定するための補助検査である。

未染標本スライド
5枚(4μm厚)

または

パラフィンブロック(腫瘍組織)

20

 

 

常温

 

常温

免疫組織化学染色

690

N002 3

病理

6~10日

50018

胃癌HER2/neu
《FISH法》
ERBB2 (erb-b2 receptor tyrosine kinase 2)

8C053

胃癌組織中のHER2/neuの発現を確認する。抗HER2ヒト化モノクローナル抗体であるトラスツズマブの適応を判定するための補助検査である。

未染標本スライド
5枚(4μm厚)

または

パラフィンブロック(腫瘍組織)

20

 

 

常温

 

常温

FISH法

2700

N005 1

病理

9~13日

50113

CLDN18 胃癌
《IHC法》

5D630

胃癌組織中のCLDN18の発現を確認する。治癒切除不能な進行・再発の胃癌患者に対するゾルベツキシマブの適応を判定するための検査である。

未染標本スライド
5枚(4μm厚)

20

常温

免疫組織化学染色

2700

N005-3

病理

6~10日

50103

大腸癌HER2/neu(4B5)
《IHC法》

5D590

大腸癌組織中のHER2/neuの発現を確認する。抗HER2ヒト化モノクローナル抗体であるトラスツズマブおよびペルツズマブの適応を判定するための補助検査である。

未染標本スライド
5枚(4μm厚)

または

パラフィンブロック(腫瘍組織)

20

 

 

常温

 

常温

免疫組織化学染色

690

N002 3

病理

6~10日

50105

大腸癌HER2/neu
《FISH法》

8C053

大腸癌組織中のHER2/neuの発現を確認する。抗HER2ヒト化モノクローナル抗体であるトラスツズマブおよびペルツズマブの適応を判定するための補助検査である。

未染標本スライド
5枚(4μm厚)

または

パラフィンブロック(腫瘍組織)

20

 

 

常温

 

常温

FISH法

2700

N005 1

病理

9~13日

50108

ミスマッチ修復タンパク
《IHC法》

5D615

腫瘍細胞中の4種類のミスマッチ修復機能の異常を判断する。ミスマッチ修復機能欠損固形癌では、免疫チェックポイント阻害薬の効果が期待できる。

未染標本スライド
9枚(4μm厚)

20

常温

免疫組織化学染色

2700

N005-4

病理

6~8日

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