WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05383 |
総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比 |
溶血不可
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
酵素法 | BTR 4.41~10.05 |
283 D010 5 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
05383 |
総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
溶血不可
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
BTR 4.41~10.05 |
283 D010 5 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
検体
- 溶血検体は不適です。
診療報酬
- 保険名称:特殊分析/総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比(BTR)
- 実施料:283
- 診療報酬区分:D010 5
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
飯塚誠一, 他: 現代医療 26, (増Ⅱ), 99, 1994.
検査項目解説
臨床的意義
肝疾患におけるアミノ酸代謝異常の重症度を判定する検査である。
総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比(BTR)は、酵素法を用いて簡便にフィッシャー比を測定するものである。
バリン,ロイシン,イソロイシンは分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれ、劇症肝炎や肝不全などの重症肝疾患において合成が低下する。一方、芳香族アミノ酸(AAA)であるフェニルアラニンは、主に肝臓で代謝を受けるため、代謝が阻害されると血中濃度が上昇する。この結果、両者の比であるBCAA/AAA比は低値となり、その程度は肝疾患の重症度を反映する。BCAA/AAA比は一般にフィッシャー比(Fischer比)と呼ばれ、肝疾患の重症度の判定に用いられてきた。本検査は、対象となるアミノ酸を絞って簡便な酵素法で定量し、BCAA/AAA比を算出するものである。
一般に、慢性活動性肝炎、肝硬変(代償性・非代償性を含む)、肝硬変(脳症合併例)と進行するに従ってフィッシャー比は低値となる。
重度の肝疾患によるアミノ酸代謝異常では肝性脳症がみられ、肝性昏睡を来す。診断には臨床症状やフィッシャー比低下の他、脳波所見(三相波がみられる)も有用である。
【低値を示す疾患】
肝不全,肝障害
関連疾患
K72.9.6:肝不全 → K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.