WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

04227

ヒアルロン酸hyaluronate

3D080-0000-023-062

血液
1

遠心

血清
0.3

 

 

01

 

 

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)

ng/mL

50.0 以下

179

D007 46

生Ⅰ

1~2日

項目
コード
検査項目

04227

ヒアルロン酸hyaluronate

3D080-0000-023-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

血清
0.3

 

 

01

 

 

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

50.0 以下

179

D007 46

生Ⅰ

1~2日

備考

基準

  • 肝硬変の判定基準
    130 ng/mL以上
    (50~130 ng/mLの場合は、肝の線維化が疑われます)

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/ヒアルロン酸
  • 実施料:179
  • 診療報酬区分:D007 46
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「46」のヒアルロン酸は、サンドイッチ バインディング プロテイン アッセイ法、125Iによる競合法を用いたバインディング プロテイン アッセイ法、LA法(測定機器を用いるもの)又はLBA法による。ただし、本検査は慢性肝炎の患者に対して、慢性肝炎の経過観察及び肝生検の適応の確認を行う場合に算定できる。

慢性肝炎の患者に対して、慢性肝炎の経過観察および肝生検の適応の確認を行う場合に算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

島村 朗, 他: 医学と薬学 44, 1141, 2000.

検査項目解説

臨床的意義

水分や電解質の保持と抗凝固作用を担う酸性ムコ多糖体である。慢性肝炎の線維化の進行度把握に有用な検査である。

 ヒアルロン酸(hyaluronic acid:HA)は、N-アセチルグルコサミンとD-グルクロン酸が鎖状に結合した高分子量の酸性ムコ多糖体である。

 主に線維芽細胞や、肝臓で産生され、肝細胞により代謝を受けて血中から消失する。ヒアルロン酸は、生体内ではプロテオグリカンとして、また、細胞間ではマトリックスとして細胞の維持に不可欠な物質である。ムコ多糖にみられる粘稠性を生かし、結合組織における水分や電解質の保持や、抗凝固作用を担う物質のひとつがヒアルロン酸である。

 ヒアルロン酸は、主に肝疾患(慢性肝炎~肝硬変への移行期)で肝線維化の指標として血中濃度が測定される。また、結合組織の他関節滑液にも存在するため関節リウマチでも高値をとることがある。

 正常肝臓ではヒアルロン酸は少量しか含まれていないが、肝硬変の肝組織では肝臓の線維化が進行するため、5倍程度に増加する。これは肝細胞での産生増加の他に、慢性炎症の進行により肝細胞の破壊が起こり、ヒアルロン酸そのもののクリアランスが低下するためと考えられている。

 本検査は、血中のⅣ型コラーゲン、プロコラーゲン-Ⅲ型ペプチド(P-Ⅲ-P)とともに肝臓の線維化の指標として肝硬変の診断に有用とされている。

【高値を示す疾患】

アルコール性肝硬変慢性肝炎肝硬変症肝障害

関連疾患

K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
K70.3.1:アルコール性肝硬変 K70-K77:肝疾患
K73.9.2:慢性肝炎 K70-K77:肝疾患
K74.6.13:肝硬変症 K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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