WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00043 |
遊離コレステロール |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | mg/dL 34~66 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00043 |
遊離コレステロール |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 34~66 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
基準
- コレステロールエステル比
70~80 %
参考
- チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/遊離コレステロール
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
長山早苗, 他: 臨床検査機器・試薬 17, 341, 1994.
検査項目解説
臨床的意義
総コレステロールと同時測定し、その比を見ることで、肝実質障害の程度を推定する指標である。
コレステロールとは、生体内に存在する脂質のひとつであり、ステロイドホルモンや胆汁酸の材料、細胞の膜構成成分として利用される重要な物質で、血中では約70 %がエステル型で存在する。
血清中のコレステロールは、健常者では、約2/3が脂肪酸と結合したエステル型、約1/3が遊離型で存在する。エステル型になるためには、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の作用を受ける必要がある。LCATは肝臓で合成されるため、総コレステロールに対するエステル型の比率(コレステロール/エステル比)は、重症肝実質障害の指標として利用されている。
エステル型コレステロールは、LCAT欠損症はもとより、急性・慢性肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸などにより低下を示し、エステル比もこれに伴って低下する。この他、遊離コレステロール値は、腸管からの吸収や異化、リポ蛋白代謝の速度などの影響を受ける。
エステル型コレステロール値は、総コレステロール値から遊離コレステロール値を差し引くことにより求められる。
【高値を示す疾患】
脂質異常症,ネフローゼ症候群,LCAT欠損症
【低値を示す疾患】
肝硬変症
関連疾患
E78.6.1:LCAT欠損症 → E70-E90:代謝疾患
E78.5.3:脂質異常症 → E70-E90:代謝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.