WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00270 |
総胆汁酸 〈血清〉 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
酵素法 | μmol/L 10.0 以下 |
47 D007 13 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00270 |
総胆汁酸 〈血清〉 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μmol/L 10.0 以下 |
47 D007 13 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/胆汁酸
- 実施料:47
- 診療報酬区分:D007 13
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
眞重文子, 山中 学: 臨床化学 8, 191, 1979.
検査項目解説
臨床的意義
肝細胞で産生され、脂質の消化吸収に関与する肝臓・胆道疾患に特異的なマーカーである。
胆汁酸(TBA)は、肝細胞においてコレステロールから生成され、胆汁を経て腸管内に排泄される。その大部分は腸管より再吸収され、門脈を通り肝臓に達するきわめて閉鎖的な腸肝循環を行っている。このためTBAが大循環系に漏出する量は通常はきわめて少なく、正常者における血清TBA濃度は約10 μmol/L以下である。TBA濃度は、主に腸管からの吸収と肝細胞における除去能により影響される。
総胆汁酸は、肝外胆管の閉塞や肝内胆汁うっ滞で胆汁排泄が溜まると、血中で増加する。また、消化管からのTBA吸収が正常な場合、血清TBA濃度は肝機能を鋭敏に反映する。急性肝炎初期のTBAは、トランスアミナーゼに先行して著明に上昇し、回復期には速やかに正常化することが多い。
逆に急性肝炎の回復期でトランスアミナーゼが正常化した後に、総胆汁酸が異常値を示す場合は、慢性肝炎に移行する可能性もあるため、慎重な経過観察を要する。また、胆道閉塞に伴う胆汁うっ滞でも総胆汁酸値は上昇する。
【高値を示す疾患】
急性肝炎,劇症肝炎,慢性肝炎,肝障害,代償性肝硬変,胆汁うっ滞
【低値を示す疾患】
アルコール性肝炎,脳腱黄色腫症
関連疾患
K74.6.18:代償性肝硬変 → K70-K77:肝疾患
K83.1.8:胆汁うっ滞 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
B17.9.3:急性肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
B19.0.1:劇症肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
K73.9.2:慢性肝炎 → K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
E75.5.7:脳腱黄色腫症 → E70-E90:代謝疾患
K70.1.1:アルコール性肝炎 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.