WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00172 |
リポ蛋白分画lipoproteins, fractionation3F135-0000-023-233 |
遠心
|
01 |
4日 冷蔵凍結不可 |
アガロースゲル電気泳動法 | % |
49 D007 15 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00172 |
リポ蛋白分画lipoproteins, fractionation3F135-0000-023-233 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4日 冷蔵凍結不可 |
アガロースゲル電気泳動法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% |
49 D007 15 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
項目
- カイロミクロンは測定できません。
検体
- 食事による影響が大きいため早朝空腹時採血を厳守してください。
基準
- チャート参照:「リポ蛋白分画」基準値
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/リポ蛋白分画
- 実施料:49
- 診療報酬区分:D007 15
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
厚生労働省・日本医師会編: 高脂血症診断の手引き, 33, 日本医事新報社, 東京, 1991.
検査項目解説
臨床的意義
リポ蛋白を分画し、脂質異常症の分類と病態把握を行う検査である。
脂質は水に溶けないため、血中では脂質粒子のまわりをタンパク質(アポ蛋白)が取り囲み、親水性が増した状態で存在している。コレステロールや中性脂肪など脂質の大半は、多数のアポ蛋白分子と球状の複合体を形成しており、内側に疎水性の脂質、外側に親水性のタンパク質やリン脂質が付いた形で可溶性を維持している。この粒子をリポ蛋白と呼ぶ。
リポ蛋白は、粒子の大きさが70~10,000 Åとさまざまであり、比重の大小で分類される。軽い順にカイロミクロン(chylomicron:CM),超低比重リポ蛋白(very low density lipoprotein:VLDL),低比重リポ蛋白(low density lipoprotein:LDL),高比重リポ蛋白(high density lipoprotein:HDL)の4つに大別される。粒子のサイズはこの順に大きい。比重の差が生じる理由は、タンパク質部分と脂質の比率の違いのためである。タンパク質は油より重いため、タンパク質の占める割合は大きいほど比重は大きくなる。すなわち、HDLは粒子径こそ小さいが、タンパク質の割合が多いため、比重は大きいと解釈される。
アガロースゲル電気泳動法では、CMは正しく測定されずテーリング(尾を引いてはっきり特定できない)という形をとってしまう。また、本法は定量性にも乏しい。しかし、安価で簡便であり、β-リポ蛋白分画検査と異なりHDLが分画されるため、α(HDL),pre-β(VLDL),β(LDL)の構成比を把握する目的であれば、大変有用な検査である。
HPLC法によるリポ蛋白分画は、電気泳動法と比べ高い分離能を有し、中間比重リポ蛋白(IDL)を検出することが可能である。本法は、リポ蛋白の5分画(HDL、LDL、IDL、VLDL、Other)の面積比および定量値を報告する。
【異常を示す疾患】
脂質異常症
関連疾患
E78.5.3:脂質異常症 → E70-E90:代謝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.