WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

07410

クロム 〈血液〉
(Cr)chromium

3K115-0000-019-274

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

6~12日

項目
コード
検査項目

07410

クロム 〈血液〉
(Cr)chromium

3K115-0000-019-274

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

原子吸光法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/dL

6~12日

備考

基準

  • 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧

チャート

産業衛生関連検査一覧

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,
    微量金属,
    染色体検査

参考文献

田中俊行, 他: 医学と生物学 101, 277, 1980.

検査項目解説

臨床的意義

欠乏により脂質やタンパク質代謝系に障害を生じる微量必須金属を測定する検査である。

 クロム(Cr)は、人体には必須な元素であるが、過剰に摂取すると有害な作用をもたらす。

 Crの人体内における主な生理作用は、糖代謝、コレステロール代謝、タンパク質代謝、結合織代謝への関与である。例えばCr含有耐糖因子(GTF)と呼ばれるCr化合物は、欠乏すると糖尿病が発症することから、糖代謝で重要な役割が推定されている。糖の摂取時にはCrの血中濃度が増加し、ついで尿中に排泄されるため尿中Cr排泄量も増加する。さらに、Crは成長や生殖、寿命などにも関係があるといわれる。

 クロム欠乏症の例としては、高カロリー輸液の長期施行時にCr欠乏による血糖上昇(糖尿病)がみられるが、本邦での報告は少ない。

 一方、クロム中毒は一般に産業医学の分野でよく知られており、Cr精練作業者や重クロム酸ソーダ製造作業者、写真製版業者などにCr暴露の恐れがある。その症状はアレルギー性の皮膚炎、潰瘍や皮膚癌に加え、吸引による喘息や呼吸器系の潰瘍(鼻中隔穿孔など)や腫瘍が知られている。しかし、生体内濃度と中毒との関係はあまり明確ではない。

 Crを含有する化学物質には六価クロム(Cr6+)、クロム酸(H2CrO4)、クロム酸カリウム(K2CrO4)、二クロム酸ナトリウム(Na2Cr2O7)などがある。

 非暴露者の尿中Cr濃度は一般に1 μg/L未満であるが、Crを扱う産業従事者では数倍高く、特に溶接作業直後は一過性に高値を示す。

【高値を示す疾患】

クロム中毒危険因子への職業的曝露

関連疾患

T56.2.1:クロム中毒 T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
Z57:危険因子への職業的曝露 Z55-Z65:危険因子への曝露
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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