WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01633 |
クロム 〈尿〉 |
単独検体
|
指定容器
59 |
3週 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/L |
6~12日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01633 |
クロム 〈尿〉 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
|
指定容器
59 |
3週 冷蔵 |
原子吸光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/L |
6~12日 |
備考
検体
- 必ず指定容器を使用し、専用検体としてご提出ください(同じ容器を用いる項目は同一検体でも可)。
基準
- 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧
チャート
容器
容器番号59:金属分析用容器(尿)
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器表示
- 主な検査項目: 尿中鉄,尿中銅,
亜鉛,マンガン,
クロム,水銀
検査項目解説
臨床的意義
欠乏により脂質やタンパク質代謝系に障害を生じる微量必須金属を測定する検査である。
クロム(Cr)は、人体には必須な元素であるが、過剰に摂取すると有害な作用をもたらす。
Crの人体内における主な生理作用は、糖代謝、コレステロール代謝、タンパク質代謝、結合織代謝への関与である。例えばCr含有耐糖因子(GTF)と呼ばれるCr化合物は、欠乏すると糖尿病が発症することから、糖代謝で重要な役割が推定されている。糖の摂取時にはCrの血中濃度が増加し、ついで尿中に排泄されるため尿中Cr排泄量も増加する。さらに、Crは成長や生殖、寿命などにも関係があるといわれる。
クロム欠乏症の例としては、高カロリー輸液の長期施行時にCr欠乏による血糖上昇(糖尿病)がみられるが、本邦での報告は少ない。
一方、クロム中毒は一般に産業医学の分野でよく知られており、Cr精練作業者や重クロム酸ソーダ製造作業者、写真製版業者などにCr暴露の恐れがある。その症状はアレルギー性の皮膚炎、潰瘍や皮膚癌に加え、吸引による喘息や呼吸器系の潰瘍(鼻中隔穿孔など)や腫瘍が知られている。しかし、生体内濃度と中毒との関係はあまり明確ではない。
Crを含有する化学物質には六価クロム(Cr6+)、クロム酸(H2CrO4)、クロム酸カリウム(K2CrO4)、二クロム酸ナトリウム(Na2Cr2O7)などがある。
非暴露者の尿中Cr濃度は一般に1 μg/L未満であるが、Crを扱う産業従事者では数倍高く、特に溶接作業直後は一過性に高値を示す。
【高値を示す疾患】
クロム中毒,危険因子への職業的曝露
関連疾患
T56.2.1:クロム中毒 → T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
Z57:危険因子への職業的曝露 → Z55-Z65:危険因子への曝露
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.