WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12391 |
ビガバトリンvigabatrin3L250-0000-023-205 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | μg/mL 2~36 |
管理料[470] B001 2イ |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
12391 |
ビガバトリンvigabatrin3L250-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 2~36 |
管理料[470] B001 2イ |
3~5日 |
備考
検体
- EDTA血漿も検査可。
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:サブリル
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
日本神経学会: てんかん診療ガイドライン2018, 医学書院, 東京, 2018.
検査項目解説
臨床的意義
点頭てんかんに特化した抗てんかん剤である。重大な副作用を持つため血中濃度測定が行われる。
1.作用
ビガバトリンは、2016年に発売が開始された点頭てんかん(ウエスト症候群)に特化した抗てんかん剤である。
ウエスト症候群は、生後3~11カ月の乳児期に発症する難治性のてんかんで、てんかん性スパズム(点頭発作)や脳波検査でヒプスアリスミアと呼ばれる特徴的なてんかん性異常波がみられる。さらに、もともとある脳波のリズムや他のてんかんで認めるリズムのある異常脳波とは異なり、多くの棘波、徐波が色々な場所から不規則に発現している状態であるヒプスアリスミアを特徴としている。多くの患者では精神運動発達の遅れを認める。てんかん発作がうなずいているように見えるため、点頭てんかんとも呼ばれる。本症は、既知の小児難治性てんかんの中では最も多いとされ、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)療法や抗てんかん剤による治療が行われている。
ビガバトリンは、脳内の抑制性神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の分解酵素(GABA-T:GABAアミノ基転移酵素)を阻害し、脳内GABA濃度が増加することで抗てんかん作用を示すとされている。しかしながら、ビガバトリンの投与を受けた約1/3の患者で不可逆的な視野狭窄が起こるなどの重大な副作用が報告されている。
血中濃度の確認により、患者個々の有効濃度や忍容性を推定することはビガバトリンの適正使用につながる。
2.禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
てんかん
【副作用】
視神経炎,視力障害
関連疾患
G40.9.2:てんかん → G40-G47:挿間性・発作性疾患
H46.6:視神経炎 → H46-H48:視神経・視路の疾患
H54.9.2:視力障害 → H53-H54:視機能の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.