WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26204 |
6-チオグアニンヌクレオチド |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
LC-MS/MS | pmol/8×108RBC 6-TGN 235~450 |
6~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26204 |
6-チオグアニンヌクレオチド |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pmol/8×108RBC 6-TGN 235~450 |
6~8日 |
備考
項目
- 6-TGNと6-MMP(6-メチルメルカプトプリン)の血球数換算値および6-MMP/6-TGN比をご報告します。
基準
- 6-TGNは有効治療濃度、6-MMP、6-MMP/6-TGN比は超えると中毒域となる値です。
参考
- 主な商品名:イムラン、アザニン、ロイケリン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
Takahiro Kubota et al.: J. Appl. Biopharmaceutics and Pharmacokinetics 6, 7, 2018.
検査項目解説
臨床的意義
抗悪性腫瘍剤6-メルカプトプリンや免疫抑制剤アザチオプリンの代謝産物である。副作用回避を目的に血中濃度が測定される。
1.作用
6-チオグアニンヌクレオチド(6-TGN)は、急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)など血液系悪性腫瘍の治療に用いられる6-メルカプトプリン(6-MP)と、クローン病など炎症性腸疾患の治療に使われるアザチオプリン(AZP)の活性代謝産物である。
6-MPとAZPは、プリン体代謝のサルベージ回路に位置するヒポキサンチン・グアニン ホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRT)によって6-チオイノシン1リン酸(TIMP)に変換され、さらに細胞内で6-TGNに代謝される。6-MPには、この他にもチオプリンS-メチルトランスフェラーゼ(TPMP)によって6-メチルメルカプトプリン(6-MMP)に達する経路が存在する。
6-TGNには毒性があるため、骨髄抑制や出血など重篤な副作用を起こす可能性があり、不活性代謝物とされる6-MMPも高濃度の場合は肝毒性を起こすことがある。
2.禁忌
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者、白血球数3,000μ/L以下の患者(白血球数がさらに減少することがある)、妊婦または妊娠している可能性のある女性、痛風の治療薬フェブキソスタット、トピロキソスタットを投与中の患者には投与しない。