WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01603 |
ハロペリドールhaloperidol3L300-0000-023-024 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA(CEDIA) | ng/mL 3~17 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01603 |
ハロペリドールhaloperidol3L300-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA(CEDIA) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 3~17 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
項目
- 本検査は、ハロペリドールとブロムペリドールにほぼ同等の交差反応性を示します。したがって、2薬剤を併用している患者ではそれぞれの薬剤の正確な測定値を得ることはできません。
検体
- 半減期が長いため随時も可能ですが、同一患者では一定時刻に採血することが推奨されています。
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:セレネース、ハロステン
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
上野 哲, 他: 日臨検自動化会誌 29, 360, 2004.
検査項目解説
臨床的意義
統合失調症、双極性障害の治療に用いられるブチロフェノン系向精神薬である。過剰投与により低血圧,過度の鎮静,重症の錐体外路症状などが起こる。
1.作用
ハロペリドールは、精神安定作用と制吐作用を持つ向精神薬である。過剰投与で血圧降下や頻脈、錐体外路症状を呈する。
本剤はブチロフェノン系向精神病剤で、フェノチアジン系に類似する薬理作用を持つが、フェノチアジン系のクロルプロマジンよりもかなり強い作用を持つ。作用機序は中枢神経系におけるドーパミン作動系、ノルエピネフリン作動系などに対する抑制作用と推定されている。
健康成人に10 mgを1回経口投与後の平均半減期は24.1時間であり、静注では分布相0.19時間、排泄相14.1時間である。
2.禁忌
昏睡状態の患者、バルビツール酸誘導体などの中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者、重症の心不全患者、パーキンソン病の患者、本剤の成分またはブチルフェノン系化合物に対し過敏症の患者、アドレナリンを投与中の患者、妊婦または妊娠している可能性のある女性には投与しない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
統合失調症,双極性障害
【副作用】
悪性症候群,心室頻拍,心室細動,麻痺性イレウス
関連疾患
F20.9.2:統合失調症 → F20-F29:統合失調症
F31.9.4:双極性障害 → F30-F39:気分障害
G21.0.1:悪性症候群 → G20-G26:錐体外路障害・異常運動
I47.2.4:心室頻拍 → I30-I52:その他の心疾患
I49.0.4:心室細動 → I30-I52:その他の心疾患
K56.0.4:麻痺性イレウス → K55-K64:その他の腸疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.