WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03233 |
アミトリプチリン・ノルトリプチリンamitriptyline & nortriptyline3L255-0000-023-205 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL アミトリプチリン+ノルトリプチリン |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
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03233 |
アミトリプチリン・ノルトリプチリンamitriptyline & nortriptyline3L255-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL アミトリプチリン+ノルトリプチリン |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:トリプタノール、ノリトレン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
奈女良昭, 屋敷幹雄: 薬毒物分析実践ハンドブック, 222, じほう, 東京, 2002.
検査項目解説
臨床的意義
アミノトリプチンは三環系抗うつ剤の一種であり、他の抗うつ剤での効果が低い場合にも投与される。活性代謝物のノルトリプチリンを同時測定する。
1.作用
アミトリプチリンは、三環系抗うつ剤の一種で通常は塩酸塩として用いられる。
詳細な作用機序は明確になってはいないが、脳内においてセロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを抑制することにより神経シナプス領域でこれらのモノアミン量が増大することによるものと考えられている。
降圧剤などに用いられるレセルピンや向精神薬のテトラベナジンに対する拮抗作用を増強させる働きなどがある。また、本剤は夜尿症にも効果があるとされている。
本剤は、主に肝代謝酵素チトクロームP450(CYP2D6)によって代謝される。このため、同様の代謝経路を競合する薬剤との併用は十分な注意が必要である。
経口投与での薬物動態をみると、うつ病患者15人に2週間以上1日30、75、125~180 mgを3分割経口投与した場合の血漿中濃度はそれぞれ36±5、43±3、79±10 ng/mL、活性代謝物のノルトリプチリンではそれぞれ8±2、22±4、89±25 ng/mLであった。
生物学的半減期はアミトリプチリンで9.0~25.3時間、ノルトリプチリンで31±13時間とされ、アミトリプチリンで血中濃度が1,000 ng/mL以上で中毒が発現するといわれている。
本検査は、活性代謝物のノルトリプチリンを同時測定する。
2.禁忌など
緑内障のある患者、三環系抗うつ剤に対し過敏症の患者、心筋梗塞の回復初期の患者、尿閉(前立腺疾患など)のある患者、モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン)を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者には投与しない。
【主に用いられる疾患】
うつ病
【副作用】
悪性症候群,セロトニン症候群
関連疾患
F32.9.2:うつ病 → F30-F39:気分障害
G21.0.1:悪性症候群 → G20-G26:錐体外路障害・異常運動
T88.7.3:セロトニン症候群 → T80-T88:移植関連の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.