WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02993 |
黄体形成ホルモン |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | mIU/mL |
包括105 D008 12 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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02993 |
黄体形成ホルモン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mIU/mL |
包括105 D008 12 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
基準
- チャート参照:「LH/FSH」基準値
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/黄体形成ホルモン(LH)
- 実施料:包括105
- 診療報酬区分:D008 12
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
岩佐 武, 他: 産婦人科治療 87, 243, 2003.
検査項目解説
臨床的意義
下垂体前葉より分泌されるゴナドトロピンである。女性では年齢と性周期で大きく変動する。
黄体形成ホルモン(LH)は、卵胞刺激ホルモン(FSH)とともに下垂体より分泌されるゴナドトロピンである。卵巣や精巣などの性腺を刺激して性腺機能を維持する働きがあり、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(LH-RH)による刺激と性ステロイドホルモンによるフィードバックによりコントロールされている。また、下垂体自体は視床下部や性腺など他の内分泌臓器とネットワークを組んで機能しているため、LH測定はその把握にも役立つ。
LH、FSH基礎分泌量は、思春期前では低値であり、思春期後は徐々に増加し20歳代前半でピークを迎える。女性では性周期により値が大きく変化する他、閉経後は卵巣などの標的臓器の機能低下に伴い40歳代半ばより急速に上昇する。
多嚢胞性卵巣症候群(PCO)ではLHのみ上昇し、FSHは正常であるためLH/FSH比は通常より上昇し1以上になることが多い。
視床下部-下垂体系の異常部位診断にはLH-RHテストを行う。LH-RHを負荷して下垂体ゴナドトロピンの分泌を刺激する試験であるが、LHの方がFSHより変動幅が大きいため、良好な下垂体の反応性の指標となる。正常では投与後にLHが一定レベルまで上昇する。
【高値を示す疾患】
多のう胞性卵巣症候群,卵巣性無月経,ターナー<Turner>症候群,クラインフェルター症候群
【低値を示す疾患】
下垂体機能低下症,カルマン症候群
関連疾患
E28.2.2:多のう胞性卵巣症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E28.8.4:卵巣性無月経 → E20-E35:その他の内分泌疾患
Q96:ターナー<Turner>症候群 → Q90-Q99:先天性疾患
Q98.4.1:クラインフェルター症候群 → Q90-Q99:先天性疾患
E23.0.13:下垂体機能低下症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E23.0.6:カルマン症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.