WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02994 |
卵胞刺激ホルモン |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | mIU/mL |
包括105 D008 12 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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02994 |
卵胞刺激ホルモン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mIU/mL |
包括105 D008 12 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
基準
- チャート参照:「LH/FSH」基準値
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/卵胞刺激ホルモン(FSH)
- 実施料:包括105
- 診療報酬区分:D008 12
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
岩佐 武, 他: 産婦人科治療 87, 243, 2003.
検査項目解説
臨床的意義
下垂体前葉から分泌され、卵巣や精巣を刺激するゴナドトロピンである。女性では年齢と性周期で大きく変動する。
卵胞刺激ホルモン(FSH)は、黄体形成ホルモン(LH)とともに下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピンで、標的臓器である卵巣や精巣など性腺を刺激する作用を持つ。FSH、LHは、視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(LH-RH)により刺激され、さらにエストロジェンなどの性ホルモンによるフィードバックで分泌が調節されている。
FSHが低値となる疾患はほとんどが下垂体異常によるもので、通常はLHの低下を伴う。逆にゴナドトロピン高値になる病態には卵巣性無月経などの性腺機能低下症が挙げられる。これは視床下部-下垂体系へのネガティブ・フィードバックが弱まるために起こるもので、閉経後ゴナドトロピンが高値になるのも同じ機序による。
LH、FSH基礎分泌量は、思春期前では低値であり、思春期後は徐々に増加し20歳代前半でピークを迎える。女性では性周期により値が大きく変化する他、閉経後は卵巣などの標的臓器の機能低下に伴い40歳代半ばより急速に上昇する。
多嚢胞性卵巣症候群(PCO)ではLHのみ上昇し、FSHは正常であるためLH/FSH比は通常より上昇し1以上になることが多い。
視床下部-下垂体系の異常部位診断にはLH-RHテストを行う。LH-RHを負荷して下垂体ゴナドトロピンの分泌を刺激する試験であるが、LHの方がFSHより変動幅が大きいため、良好な下垂体の反応性の指標となる。正常では投与後にLHが一定レベルまで上昇する。
【高値を示す疾患】
卵巣性無月経,ターナー<Turner>症候群,クラインフェルター症候群,卵巣機能不全
【低値を示す疾患】
下垂体機能低下症,シーハン症候群
関連疾患
E28.3.7:卵巣機能不全 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E28.8.4:卵巣性無月経 → E20-E35:その他の内分泌疾患
Q96:ターナー<Turner>症候群 → Q90-Q99:先天性疾患
Q98.4.1:クラインフェルター症候群 → Q90-Q99:先天性疾患
E23.0.13:下垂体機能低下症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E23.0.9:シーハン症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.