WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

25990

total P1NP
(Ⅰ型プロコラーゲン-N-プロペプチド)type 1 procollagen N-terminal propeptide

5C120-0000-023-053

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

 

01

 

 

 

5日

冷蔵

ECLIA

μg/L

M(30~83歳) 18.1~74.1
F閉経前(30~44歳) 16.8~70.1
閉経後(45~79歳) 26.4~98.2

包括160

D008 28

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

25990

total P1NP
(Ⅰ型プロコラーゲン-N-プロペプチド)type 1 procollagen N-terminal propeptide

5C120-0000-023-053

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

 

01

 

 

 

5日

冷蔵

ECLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/L

M(30~83歳) 18.1~74.1
F閉経前(30~44歳) 16.8~70.1
閉経後(45~79歳) 26.4~98.2

包括160

D008 28

生Ⅱ

2~3日

備考

項目

  • [骨形成マーカー]BGP、BAP、total P1NP。
    [骨吸収マーカー]NTX、TRACP-5b、DPD。
  • ビオチンの影響については、ご利用の手引き「14.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。

検体

  • 溶血検体でのご依頼は避けてください。
  • EDTA血漿も検査可。

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/Ⅰ型プロコラーゲン-N-プロペプチド(PⅠNP)
  • 実施料:包括160
  • 診療報酬区分:D008 28
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 各種ホルモンの日内変動検査は、内分泌学的検査の該当する項目の測定回数により算定するが、その回数については妥当適切な範囲であること。

■ 「26」の骨型アルカリホスファターゼ(BAP)、「28」のI型プロコラーゲン-N-プロペプチド(PINP)、「30」のインタクトI型プロコラーゲン-N-プロペプチド(Intact PINP)及び「D007」血液化学検査の「47」ALPアイソザイム(PAG電気泳動法)のうち2項目以上を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

「BAP」、「Intact PⅠNP」、「ALPアイソザイム(PAG電気泳動法)」および「total P1NP」のうち2項目以上を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

日高好博: 医学と薬学 70, (2), 357, 2013.

検査項目解説

臨床的意義

骨組織に大量に存在するI型コラーゲン前駆体の代謝産物を測定する検査である。骨形成の早期マーカーとして、骨粗鬆症治療薬の効果判定に用いられる。

 total P1NP(Ⅰ型プロコラーゲン-N-プロペプチド)は、骨組織に大量に存在するI型コラーゲン前駆体の代謝産物である。

 ヒト体内には数種類のコラーゲンが存在する。中でもI型コラーゲンは骨に大量に含まれ、骨基質の主成分となる一方、皮膚や腱にも存在し、これら組織の強靭な弾力性に不可欠な素材となっている。Ⅱ型コラーゲンは軟骨、IV型は腎糸球体の基底膜など、名称によって分布や機能が異なっており、これが骨代謝においてI型コラーゲンを特に重要視する理由となっている。

 骨組織におけるI型コラーゲンの合成は、まず骨芽細胞内で、前駆物質のI型プロコラーゲンとして合成され、細胞外に分泌される。次いでプロテアーゼの作用を受け、C末端とN末端の両方が切断されて、中央部分がⅠ型コラーゲンとして使われる。余ったN末端側はP1NP、C末端側は同じくC端プロペプチド(P1CP)と呼ばれ、血中に放出される。このためコラーゲン量を反映するP1NPは、特に早期における骨形成の指標とされる。

 P1NPは分子量35,000の細長い形状をしたタンパク質で、血中には単量体や三量体として存在しており、本検査では単量体および三量体の両方を測定する。

 破骨細胞の活動を抑制する骨吸収抑制剤(エストロゲン製剤やビスフォスフォネート製剤など)によってP1NP濃度は低下する。さらに、PTH製剤のような骨形成促進剤によりP1NP濃度は上昇する。このような変化は鋭敏なため、薬剤投与による骨粗鬆症治療効果のモニタリングに有用とされる。

【高値を示す疾患】

骨転移癌骨粗鬆症骨パジェット病甲状腺機能亢進症先端巨大症

関連疾患

E05.9.5:甲状腺機能亢進症 E00-E07:甲状腺疾患
E22.0.5:先端巨大症 E20-E35:その他の内分泌疾患
C79.5.11:骨転移癌 C76-C80:その他の部位不明腫瘍
M81.9.1:骨粗鬆症 M80-M85:骨の密度・構造の疾患
M88.9.1:骨パジェット病 M86-M90:その他の骨疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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