WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12644

コルチゾール 〈尿〉cortisol, unconjugated

4D045-0000-004-051

 

蓄尿
0.5

 

25

14日

冷蔵

CLIA

μg/day

5.5~66.7

包括121

D008 14

生Ⅱ

2~4日

項目
コード
検査項目

12644

コルチゾール 〈尿〉cortisol, unconjugated

4D045-0000-004-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

蓄尿
0.5

 

25

14日

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/day

5.5~66.7

包括121

D008 14

生Ⅱ

2~4日

備考

項目

  • 非抱合型コルチゾールを測定します。

検体

  • 蓄尿時は冷暗所に保管してください。

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/コルチゾール
  • 実施料:包括121
  • 診療報酬区分:D008 14
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 各種ホルモンの日内変動検査は、内分泌学的検査の該当する項目の測定回数により算定するが、その回数については妥当適切な範囲であること。

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

関口昌江,他: 医学と薬学 69, (6), 985, 2013.

検査項目解説

臨床的意義

血中コルチゾールの欠点である日内変動を補う検査である。一日トルエン蓄尿して尿中排泄量を定量する。

 コルチゾールは、副腎皮質束状層から分泌される分子量362.5の代表的な糖質コルチコイドで、血中では90 %以上がコルチコステロイド結合タンパク(CBG)と結合して存在している。血中コルチゾールは、ほとんどが肝臓と腎臓でグルクロン酸抱合体となって尿中に排泄されるが、一部未代謝物として血中遊離型コルチゾール(非抱合型コルチゾール)がそのまま排泄される。本検査は、尿を用いて非抱合型コルチゾールを測定するものである。

 血中コルチゾールは下垂体前葉ホルモンである副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の支配を受け、ストレスなどの影響により変動しやすい。尿中コルチゾールもACTHと同様、夜間に低く、早朝に高値になる日内リズムがあるが、一日蓄尿を行うことにより安定した結果を得ることができる。

 クッシング病やクッシング症候群では、血中コルチゾールの日内変動が消失するが、尿中非抱合型コルチゾール値は平均的血中濃度の増加を反映して有意に増加する。また、8 mgデキサメサゾン抑制試験において、下垂体腺腫では負荷前に比べ70 %以上の減少率を示し過大な抑制がみられるが、副腎癌では抑制が認められない。

 妊婦では、妊娠21~40週において有意な高値を示すが、胎盤性ACTHの関与によるものと考えられている。

【高値を示す疾患】

副腎腫瘍ACTH産生腫瘍クッシング病クッシング症候群

【低値を示す疾患】

ACTH単独欠損症アジソン病

備考

  • チャート参照:副腎皮質ホルモンの生合成経路と関連物質
    チャート参照:先天性副腎過形成症の検査診断

関連疾患

D44.1.3:副腎腫瘍 D37-D48:その他の腫瘍
E24.0.2:ACTH産生腫瘍 E20-E35:その他の内分泌疾患
E24.0.4:クッシング病 E20-E35:その他の内分泌疾患
E24.9.1:クッシング症候群 E20-E35:その他の内分泌疾患
E23.0.1:ACTH単独欠損症 E20-E35:その他の内分泌疾患
E27.1.1:アジソン病 E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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