WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12630 |
アルドステロン 〈血漿〉aldosterone4D115-0000-022-052 4D115-0000-023-052 |
遠心
または
遠心
|
14 ↓ 02
01 ↓ 02 |
凍
凍 |
CLEIA | pg/mL 4.0~82.1 |
包括122 D008 15 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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12630 |
アルドステロン 〈血漿〉aldosterone4D115-0000-022-052 4D115-0000-023-052 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
または
遠心
|
14 ↓ 02
01 ↓ 02 |
凍
凍 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 4.0~82.1 |
包括122 D008 15 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
検体
- 採血時刻、安静度、体位によって測定値に差が出ますので、早朝空腹時30分間安静後の採血を推奨します。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
- 結果の解釈は、日本内分泌学会「原発性アルドステロン症診療ガイドライン2021」をご参照ください。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/アルドステロン
- 実施料:包括122
- 診療報酬区分:D008 15
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
参考文献
西川哲男, 他: 糖尿病・内分泌代謝科 52, (5), 496, 2021.
検査項目解説
臨床的意義
代表的な鉱質コルチコイドである。レニン-アンジオテンシン系により調節されているため、レニンとの同時測定が病態把握に有用である。
アルドステロンは、副腎皮質球状層から分泌される主要な鉱質コルチコイドで、腎臓の遠位尿細管に作用してナトリウムの再吸収とカリウムを分泌させ、細胞外液量やその電解質濃度を正常に保つ働きをする。したがって、アルドステロン分泌過剰状態では代謝性アルカローシス、欠乏状態では代謝性アシドーシスを来す。
アルドステロンの分泌は、主にレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系を介して行われ、腎血流量や腎内圧の低下などのレニン分泌刺激が起こると腎臓のJG細胞よりレニンが血中に遊離し、アンジオテンシンⅠ、続いてアンジオテンシンⅡが生成される。これが血圧の昇圧系に作用するが、他方では副腎皮質を刺激してアルドステロンの分泌が促進され、レニン分泌に抑制的に作用して調節されている。
アルドステロンの血中濃度を測定する場合は、立位では腎血流量の変化により臥位に比べて高値を示す。また、低ナトリウム食や利尿剤投与で上昇し、高ナトリウム食やACE阻害剤で低値となるので採血条件に注意する。
【高値を示す疾患】
- [レニン活性(濃度)高値]
- 二次性アルドステロン症
- [レニン活性(濃度)低値]
- 原発性アルドステロン症
【低値を示す疾患】
- [レニン活性(濃度)高値]
- アジソン病
- [レニン活性(濃度)低値]
- 低レニン性低アルドステロン症
備考
- チャート参照:副腎皮質ホルモンの生合成経路と関連物質
関連疾患
E26.1:二次性アルドステロン症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E26.0:原発性アルドステロン症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E27.1.1:アジソン病 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E27.4.9:低レニン性低アルドステロン症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.