WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12908

抗ミュラー管ホルモン
(AMH)anti-Mullerian hormone/Mullerian inhibiting substance

4F100-0000-023-053

血液
2

遠心

 

血清
0.5

01

 

02

 

 

6カ月

ECLIA

ng/mL

597

D008 52

生Ⅱ

2~5日

項目
コード
検査項目

12908

抗ミュラー管ホルモン
(AMH)anti-Mullerian hormone/Mullerian inhibiting substance

4F100-0000-023-053

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

01

 

02

 

 

6カ月

ECLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

597

D008 52

生Ⅱ

2~5日

備考

基準

  • チャート参照:「抗ミュラー管ホルモン(AMH)」参考基準値

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/抗ミュラー管ホルモン(AMH)
  • 実施料:597
  • 診療報酬区分:D008 52
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 各種ホルモンの日内変動検査は、内分泌学的検査の該当する項目の測定回数により算定するが、その回数については妥当適切な範囲であること。

■ 「52」の抗ミュラー管ホルモン(AMH)は、不妊症の患者に対して、卵巣の機能の評価及び治療方針の決定を目的として、血清又は血漿を検体としてEIA法、CLEIA法、ECLIA法又はCLIA法により測定した場合に、6月に1回に限り算定できる。

不妊症の患者に対して、卵巣の機能の評価および治療方針の決定を目的として測定した場合に、6月に1回に限り算定できます。

チャート

「抗ミュラー管ホルモン(AMH)」参考基準値

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

浅田義正, 他: 医学と薬学 72, (1), 109, 2015.

検査項目解説

臨床的意義

発育途上の卵胞から分泌されるホルモンである。性周期に影響されず、卵巣の予備能や妊孕性の評価に用いられる。

 抗ミュラー管ホルモン(AMH)は、ミュラー管抑制因子(mullerian inhibiting substance:MIS)とも呼ばれる生殖ホルモンの一種である。

 男性においてAMHは胎児期より睾丸のセルトリ細胞で産生される。子宮や輸卵管など女性生殖器の原型であるミュラー管の発育を抑制する作用があり、MISの名称はこれに由来する。男性では小児期まで高値を維持するが、思春期前後より減少し、低レベルで推移する。小児期に分泌不全があると、男性生殖器の発育が阻害され形成不全を起こすことがある。

 これに対し女性では、AMHが卵巣内にある前胞状卵胞顆粒膜細胞より分泌されるが、小児期から思春期までは一般に男性と比較し分泌量が少ない。思春期に入ると卵胞の成熟に伴いAMH分泌量は上昇し、およそ25歳まで高値を持続するが、その後減少しはじめ、多くの場合40歳程度で20歳代の半分以下となる。AMHの値には個人差が大きいが、閉経以降は分泌源である前胞状卵胞が消失するため、ほとんど分泌されなくなる。

 女性の卵子は、原始卵胞→発育卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞という過程で成熟が進行する。原始細胞が成熟しはじめるとAMHを分泌するため、AMHは発育中の卵子数の推定に有用である。しかし、妊孕可能な卵子の数を反映しているわけではなく、低値であれば妊娠できないという意味にはならないので注意すべきである。

 AMHは、黄体形成ホルモン(LH)や卵胞刺激ホルモン(FSH)と比較し、性周期による変動幅が小さい。このため採血時期の制約が少ないというメリットを持つ。不妊女性において卵巣の予備能を評価し、体外受精の成否を予測する因子として活用されている。一方、卵巣の疾患で無月経を来す多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では高値をとることが知られている。

 本検査は、不妊症の患者に対して、調節卵巣刺激療法における治療方針の決定を目的として測定する検査である。

【高値を示す疾患】

多のう胞性卵巣症候群

【低値を示す疾患】

老化

関連疾患

E28.2.2:多のう胞性卵巣症候群 E20-E35:その他の内分泌疾患
R54.2:老化 R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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