WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12513

sFlt-1/PlGF比sFlt-1/PlGF ratio

4Z335-0000-023-053

血液
2

遠心

 

血清
0.6

01

 

02

 

 

6カ月

ECLIA

sFlt-1/PlGF比
1週間以内のPEの非発症予測 ≦38.0
4週間以内のPEの発症予測 >38.0

340

D015 28

免疫

2~5日

項目
コード
検査項目

12513

sFlt-1/PlGF比sFlt-1/PlGF ratio

4Z335-0000-023-053

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.6

01

 

02

 

 

6カ月

ECLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

sFlt-1/PlGF比
1週間以内のPEの非発症予測 ≦38.0
4週間以内のPEの発症予測 >38.0

340

D015 28

免疫

2~5日

備考

項目

  • ビオチンの影響については、ご利用の手引き「14.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。

報告

  • sFlt-1(濃度)、PlGF(濃度)、sFlt-1/PlGF比の3つの値をご報告します。

診療報酬

  • 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/sFlt-1/PlGF比
  • 実施料:340
  • 診療報酬区分:D015 28
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ sFlt-1/PlGF比

  • ア 「28」のsFlt-1/PlGF比は、血清を検体とし、ECLIA法により可溶性fms様チロシンキナーゼ1(sFlt-1)及び胎盤増殖因子(PlGF)を測定し、sFlt-1/PlGF比を算出した場合に算定する。
  • イ 本検査は、妊娠18週から36週未満の妊娠高血圧腎症が疑われる妊婦であって、以下のリスク因子のうちいずれか1つを有するものに対して実施した場合に、原則として一連の妊娠につき1回に限り算定できる。なお、リスク因子を2つ以上有する場合は、原則として当該点数は算定できない。(イ) 収縮期血圧が130mmHg以上又は拡張期血圧80mmHg以上 (ロ) 蛋白尿 (ハ) 妊娠高血圧腎症を疑う臨床症状又は検査所見 (ニ) 子宮内胎児発育遅延 (ホ) 子宮内胎児発育遅延を疑う検査所見
  • ウ 本検査を算定する場合は、イのリスク因子のいずれに該当するかを診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。また、イの(ハ)又は(ホ)に該当する場合は、その医学的根拠を併せて記載すること。なお、医学的な必要性から、リスク因子を2つ以上有する妊婦において算定する場合、又は一連の妊娠につき2回以上算定する場合は、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

妊娠18週から36週未満の妊娠高血圧腎症が疑われる妊婦であって、以下のリスク因子のうちいずれか1つを有するものに対して実施した場合に、原則として一連の妊娠につき1回に限り算定できます。なお、リスク因子を2つ以上有する場合は、原則として当該点数は算定できません。
(イ)収縮期血圧が130mmHg 以上または拡張期血圧80mmHg 以上 
(ロ)蛋白尿 
(ハ)妊娠高血圧腎症を疑う臨床症状または検査所見 
(ニ)子宮内胎児発育遅延 
(ホ)子宮内胎児発育遅延を疑う検査所見 
本検査を算定する場合は、上記のリスク因子のいずれに該当するかを診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。また、上記の(ハ)または(ホ)に該当する場合は、その医学的根拠を併せて記載してください。なお、医学的な必要性から、リスク因子を2つ以上有する妊婦において算定する場合、または一連の妊娠につき2回以上算定する場合は、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Bian, X. et al.: Hypertension 74, (1), 164, 2019.

検査項目解説

臨床的意義

妊娠高血圧腎症の発症を予測する指標となる検査である。

 妊娠高血圧腎症(preeclampsia:PE)は、妊娠高血圧症候群の代表的な病型のひとつであり、高血圧に加えて、タンパク尿、基礎疾患のない肝機能障害、腎障害、脳卒中、神経障害、血液凝固障害、子宮胎盤機能不全を示す疾患である。

 PEの病態形成には、血管新生因子である胎盤増殖因子(placental growth factor:PlGF)およびその阻害因子の可溶性fms様チロシンキナーゼ1(soluble fms-like tyrosine kinase-1:sFlt-1)が関与していることが明らかになっている。PEを発症する妊婦は、発症前に血清中のsFlt-1のPlGFに対する比率が上昇することから、sFlt-1/PlGF比はPEの発症を予測する指標とされている。

 sFlt-1/PlGF比は、PE発症リスクが高いと考えられる妊婦(ハイリスク妊婦)を対象とした臨床試験において、PEの1週間以内の非発症予測および4週間以内の発症予測に有用であることが示され、ハイリスク妊婦におけるPEの短期発症予測の補助マーカーとして2021年7月に保険適用された。

【高値を示す疾患】

妊娠高血圧腎症

関連疾患

O14.9.4:妊娠高血圧腎症 O10-O16:妊娠高血圧
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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