WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01181

神経特異エノラーゼ
(NSE)neuron-specific enolase

5D410-0000-023-053

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

 

01

 

 

 

5日

冷蔵

ECLIA

ng/mL

16.3 以下

包括142

D009 14

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

01181

神経特異エノラーゼ
(NSE)neuron-specific enolase

5D410-0000-023-053

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

 

01

 

 

 

5日

冷蔵

ECLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

16.3 以下

包括142

D009 14

生Ⅱ

2~3日

備考

項目

  • ビオチンの影響については、ご利用の手引き「14.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。

検体

  • 採血後、凝固確認後速やかに血清分離してください。
  • 溶血検体では、NSE値は上昇するため、避けてください。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:腫瘍マーカー/神経特異エノラーゼ(NSE)
  • 実施料:包括142
  • 診療報酬区分:D009 14
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 腫瘍マーカーは、悪性腫瘍の患者であることが強く疑われる者に対して検査を行った場合に、悪性腫瘍の診断の確定又は転帰の決定までの間に1回を限度として算定する。悪性腫瘍の診断が確定し、計画的な治療管理を開始した場合、当該治療管理中に行った腫瘍マーカーの検査の費用は「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料に含まれ、腫瘍マーカーは、原則として、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料と同一月に併せて算定できない。ただし、悪性腫瘍の診断が確定した場合であっても、次に掲げる場合においては、「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料とは別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。

  • ア 急性及び慢性膵炎の診断及び経過観察のために「8」のエラスターゼ1を行った場合
  • イ 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎又はHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者について、「2」のα-フェトプロテイン(AFP)、「10」のPIVKA-II半定量又は定量を行った場合(月1回に限る。)
  • ウ 子宮内膜症の診断又は治療効果判定を目的として「11」のCA125又は「27」のCA602を行った場合(診断又は治療前及び治療後の各1回に限る。)
  • エ 家族性大腸腺腫症の患者に対して「3」の癌胎児性抗原(CEA)を行った場合

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

堀田多恵子, 他: 生物試料分析 34, (5), 345, 2011.

検査項目解説

臨床的意義

小細胞肺癌、神経芽細胞腫、神経内分泌系腫瘍の診断と経過観察に有用な血中腫瘍マーカーである。

 解糖系の酵素であるエノラーゼは、α,β,γの3種類のサブユニットの組合せからなる二量体構造を持つ。このうちαγおよびγγ型のエノラーゼは主に神経細胞や軸索突起に存在するため、神経特異エノラーゼ(NSE)と呼ばれている。

 NSEは各臓器に分布する神経内分泌細胞にも存在しており、APUDoma(amineprecursor uptake and decarboxylationを伴う細胞に由来する腫瘍である。神経外胚葉細胞に由来し、ACTH、MSH、ADH、カルシトニン、VIPなどを産生する。)や、それに類似した性格を示す燕麦細胞型の小細胞肺癌、神経芽細胞腫で腫瘍細胞より血中に逸脱・増加することから、その有用なマーカーとして臨床応用されている。

 なお、NSE測定の検体として一般には血清が用いられるが、EDTA血漿を検体とした場合、がん患者において有意に高値を示すとの報告がある。その確かな理由は不明ながら、EDTAがNSEの抗原構造の安定化に寄与していると考えられている。また、神経芽細胞腫においては髄液中に増加する。

【高値を示す疾患】

肺癌

関連疾患

C34.9.12:肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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