WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30233 |
メソテリン |
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA | nmol/L 1.5 未満 |
包括220 D009 30 生Ⅱ |
3~9日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
30233 |
メソテリン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
nmol/L 1.5 未満 |
包括220 D009 30 生Ⅱ |
3~9日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:腫瘍マーカー/可溶性メソテリン関連ペプチド
- 実施料:包括220
- 診療報酬区分:D009 30
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Ordonez, N. G.: Mod. Pathol. 16, (3), 192, 2003.
中町 衛, 他: 医学と薬学 65, 261, 2011.
検査項目解説
臨床的意義
胸膜の中皮内膜に発現する糖タンパクであり、アスベスト曝露などで発症する悪性中皮腫の血中マーカーである。
メソテリン(可溶型メソテリン関連蛋白)は、胸膜や腹膜、心膜にある中皮層細胞の膜表面に発現する分子量40,000の糖タンパクで、さまざまな悪性腫瘍で過剰発現が報告されている。メソテリンは、細胞膜から遊離して血中に放出されるため、可溶型メソテリン関連タンパク(SMRP)とも呼ばれている。
悪性中皮腫はその大半がアスベスト曝露により発症する悪性腫瘍で、予後はきわめて不良である。発症機序には諸説あるが、アスベストが気道から吸引されると直接肺を突き抜け胸膜や腹膜に達して沈着、刺激すると考えられ、低濃度曝露でも発症の危険がある。潜伏期が曝露後20~60年と長期にわたるため、今後患者の急増が懸念され、簡便な診断指標が求められてきた。
従来、悪性中皮腫では病理組織診や体腔液での細胞診、ヒアルロン酸の測定などが行われていたが、それに加えてメソテリンを測定することは診断に有用と考えられる。RobinsonらはSMRP高値でアスベスト曝露歴があるハイリスク患者では5年以内に中皮腫や肺癌がみられると報告しており、スクリーニングの一助として有用性が高いとされる。なお、ステージごとの陽性率はⅠ期~IV期を通じ55~69 %前後であり、進行度との強い相関は認められない。
【高値を示す疾患】
悪性中皮腫
関連疾患
C45.9.2:悪性中皮腫 → C45-C49:中皮・軟部組織の腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.