WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12645

HIV抗原・抗体
《スクリーニング》HIV-1 & 2

5F560-1550-023-051

開栓厳禁単独検体

血液
2

遠心

 

血清
0.6

 

 

 

指定容器 

62

 

 

 

 

冷蔵

CLIA

陰性(-)

127

D012 20

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

12645

HIV抗原・抗体
《スクリーニング》HIV-1 & 2

5F560-1550-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁単独検体

血液
2

遠心

 

血清
0.6

 

 

 

指定容器 

62

 

 

 

 

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)

127

D012 20

免疫

2~3日

備考

項目

  • チャート参照:「HIV抗原・抗体」検査の留意点

検体

  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
  • 提出検体量は、スクリーニング検査(CLIA法)および抗体確認検査(イムノクロマトグラフィー法)の両方を行った場合の必要量です。
  • 他の項目とは別に、単独検体にてご提出ください。

容器

  • 凍結する場合は、ウイルス遺伝子検査用容器(血清用)(容器番号97)をご使用ください。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/HIV-1,2抗原・抗体同時測定定量
  • 実施料:127
  • 診療報酬区分:D012 20
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 診療録等から非加熱血液凝固因子製剤の投与歴が明らかな者及び診療録等が確認できないため血液凝固因子製剤の投与歴は不明であるが、昭和53年から昭和63年の間に入院し、かつ、次のいずれかに該当する者に対して、「17」のHIV-1抗体、「16」のHIV-1,2抗体定性、同半定量、「20」のHIV-1,2抗体定量、「16」のHIV-1,2抗原・抗体同時測定定性又は「20」のHIV-1,2抗原・抗体同時測定定量を実施した場合は、HIV感染症を疑わせる自他覚症状の有無に関わらず所定点数を算定する。ただし、保険医療機関において採血した検体の検査を保健所に委託した場合は、算定しない。

  • ア 新生児出血症(新生児メレナ、ビタミンK欠乏症等)等の病気で「血が止まりにくい」との指摘を受けた者
  • イ 肝硬変や劇症肝炎で入院し、出血の著しかった者
  • ウ 食道静脈瘤の破裂、消化器系疾患により大量の吐下血があった者
  • エ 大量に出血するような手術を受けた者(出産時の大量出血も含む。) なお、間質性肺炎等後天性免疫不全症候群の疾病と鑑別が難しい疾病が認められる場合やHIVの感染に関連しやすい性感染症が認められる場合、既往がある場合又は疑われる場合でHIV感染症を疑う場合は、本検査を算定できる。


■ HIV-1抗体及びHIV-1,2抗体定性、同半定量又は同定量、HIV-1,2抗原・抗体同時測定定性又は同定量
  • ア 「K920」輸血(「4」の自己血輸血を除く。以下この項において同じ。)を算定した患者又は血漿成分製剤(新鮮液状血漿、新鮮凍結人血漿等)の輸注を行った患者に対して、一連として行われた当該輸血又は輸注の最終日から起算して、概ね2か月後に「17」のHIV-1抗体、「16」のHIV-1,2抗体定性、同半定量、「20」のHIV-1,2抗体定量、「16」のHIV-1,2抗原・抗体同時測定定性又は「20」のHIV-1,2抗原・抗体同時測定定量の測定が行われた場合は、HIV感染症を疑わせる自他覚症状の有無に関わらず、当該輸血又は輸注につき1回に限り、所定点数を算定できる。
  • イ 他の保険医療機関において輸血料の算定又は血漿成分製剤の輸注を行った場合であってもアと同様とする。
  • ウ ア又はイの場合においては、診療報酬明細書の摘要欄に当該輸血又は輸注が行われた最終日を記載する。

診療録等から非加熱血液凝固因子製剤の投与歴が明らかな者および診療録等が確認できないため血液凝固因子製剤の投与歴は不明であるが、昭和53年から昭和63年の間に入院し、かつ、次のいずれかに該当する者に対してHIV感染症を疑わせる自他覚症状の有無に関わらず所定点数を算定できます。
ア 新生児出血症(新生児メレナ、ビタミンK欠乏症等)等の病気で「血が止まりにくい」との指摘を受けた者。
イ 肝硬変や劇症肝炎で入院し、出血の著しかった者。
ウ 食道静脈瘤の破裂、消化器系疾患により大量の吐下血があった者。
エ 大量に出血するような手術を受けた者(出産時の大量出血も含む)。
なお、間質性肺炎等後天性免疫不全症候群の疾病と鑑別が難しい疾病が認められる場合やHIVの感染に関連しやすい性感染症が認められる場合、既往がある場合または疑われる場合でHIV感染症を疑う場合は、本検査を算定できます。
輸血(自己血輸血を除く)を算定した患者または血漿成分製剤の輸注を行った患者に対して、一連として行われた輸血または輸注の最終日から起算して概ね2カ月後に測定が行われた場合はHIV感染症を疑わせる自他覚症状の有無に関わらず1回に限り算定できます。他の保険医療機関において輸血料の算定または血漿成分製剤の輸注を行った場合も同様です。いずれの場合も、診療報酬明細書の摘要欄に輸血または輸注が行われた最終日を記載してください。

チャート

「HIV抗原・抗体」検査の留意点

容器

容器番号62:ウイルス遺伝子検査用容器(5mL管)

  • 容量: 5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 高感度HBs抗原,
    HIV抗原・抗体

参考文献

武田 悟, 他: Prog. Med. 27, 425, 2007.

検査項目解説

臨床的意義

HIV-1およびHIV-2の抗原および抗体を同時に検出する検査である。

 ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)は、AIDS(acquired immunodeficiency syndrome:後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスである。HIVの直径は、約100 nmで外被膜には2種類の糖タンパク(HIV-1ではgp120,gp41、HIV-2ではgp125,gp36)があり、その内部にはコア蛋白(HIV-1でp24、HIV-2でp26)が存在する。

 AIDSは、1981年にアメリカで報告されたHIVの感染により起こる感染症であり、1983年にはHIV-1、1986年にHIV-2が発見された。

 HIV感染後、抗体が陽性となるまで通常4~8週を要し、この期間はウィンドウ期とよばれる。

 スクリーニング検査は、このHIV-1およびHIV-2抗体、さらにHIV p24抗原を同時に検出するものであり、抗体産生までのウィンドウ期においても検出が可能である。しかし、HIVp24抗原は抗体検出可能な時期に数日間先だって検出されるため、その前の時期ではたとえ感染があったとしても本検査では検出することができない。

 また、HIV-1RNA定量検査は、この時期よりさらに先立って検出が可能なため、感染の可能性があるがスクリーニング検査が陰性の場合には、HIV-1RNA定量検査を行うことがよいとされている。また、スクリーニング検査で陽性が認められたときには、HIV-1/2抗体確認検査、HIV-1RNA定量検査を行うことが推奨される。

【陽性を示す疾患】

HIV感染症

関連疾患

B24.6:HIV感染症 B20-B24:ヒト免疫不全ウイルス病(HIV)
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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