WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

08943

HIV-1 RNA定量
《TaqManPCR法》HIV-1

5F500-1453-022-875

単独検体開栓厳禁

血液
8

遠心

 

 

EDTA血漿
2.1

 

 

 

指定容器 

 

80

 

 

 

 

6日

冷蔵凍結不可

ロシュ・リアルタイムRT-PCR法

コピー/mL

定量結果 2.0×101 未満
(定量下限)

増幅反応シグナル 検出せず

520

D023 18

微生

3~4日

項目
コード
検査項目

08943

HIV-1 RNA定量
《TaqManPCR法》HIV-1

5F500-1453-022-875

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体開栓厳禁

血液
8

遠心

 

 

EDTA血漿
2.1

 

 

 

指定容器 

 

80

 

 

 

 

6日

冷蔵凍結不可

ロシュ・リアルタイムRT-PCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

コピー/mL

定量結果 2.0×101 未満
(定量下限)

増幅反応シグナル 検出せず

520

D023 18

微生

3~4日

備考

検体

  • 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
    • 必ず専用採血管にて採血し、1,200×g±400×g、20分間遠心分離を行い、冷蔵でご提出ください。
    • 血清は検査不可。
    • 患者名にはイニシャルまたはID番号をご使用ください。

参考

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HIV-1核酸定量
  • 実施料:520
  • 診療報酬区分:D023 18
  • 判断料区分:微生物学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ HIV-1核酸定量

  • ア 「18」のHIV-1核酸定量は、PCR法と核酸ハイブリダイゼーション法を組み合わせた方法又はTMA法と核酸ハイブリダイゼーション法を組み合わせた方法により、HIV感染者の経過観察に用いた場合又は「D012」感染症免疫学的検査の「16」のHIV-1,2抗体定性、同半定量、HIV-1,2抗原・抗体同時測定定性、「17」HIV-1抗体、「20」のHIV-1,2抗原・抗体同時測定定量、又は「20」のHIV-1,2抗体定量が陽性の場合の確認診断に用いた場合にのみ算定する。
  • イ 当該検査と「D012」感染症免疫学的検査の「55」HIV-1抗体(ウエスタンブロット法)を併せて実施した場合は、それぞれを算定することができる。

HIV感染者の経過観察に用いた場合、または「HIV抗原・抗体スクリーニング」が陽性の場合の確認診断に用いた場合にのみ算定できます。「HIV-1 RNA定量」と「HIV-1/2抗体確認検査」を併せて実施した場合は、それぞれを算定できます。

容器

容器番号80:TaqManPCR法用容器(血漿)

  • 採取量: 8mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: HIV-1RNA定量
    《TaqManPCR法》

参考文献

目崎和久, 他: 医学と薬学 73, (6), 705, 2016.

検査項目解説

臨床的意義

HIV-1のRNAを検出する検査である。抗原・抗体より早期からウイルスを検出でき、病勢を反映する。

 ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)は、レトロウイルスに属し、1983年、後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)の原因となることが報告された。HIVはHIV-1とHIV-2に大別され、患者数はHIV-1が圧倒的に多い。HIV-2は西アフリカ地域などに限局的であるが、本邦でも感染者が散見されている。

 HIVの主たる感染経路は性行為であり、血液製剤や薬物注射による感染、母子感染も知られている。HIV-1に感染すると、約2~4週間で血液中のウイルス量が急増し、発熱、咽頭痛、リンパ節腫脹など風邪様の臨床症状を呈する。しかし、感染後4~8週間で抗体が産生され、細胞性免疫が動き出すと、ウイルスの増加は頭打ちとなり、以後数年~10年ほどの無症候期に入る。このように血中に抗体が検出されるようになるには、感染後4~8週間が必要であり、その間のいわゆるウィンドゥ・ピリオドでは抗体検査が陰性となるため、陰性であっても感染の否定はできない。

 本検査は、HIV-1感染後、抗体より早く陽性となるため、ウィンドゥ・ピリオドにおける感染診断には特に有用である。また、血液中のウイルス量を反映するため、ウイルスの活動性や治療効果の指標に用いられる。

 抗HIV療法(anti-retroviral therapy:ART)が奏効すると、ウイルス数は著明に減少するが、感度以下となっても体内から完全に排除されたことを示すわけではない。現況では生涯治療を継続しない限り再燃し、再び検出されるようになる。

 なお、本検査は2.0×101 コピー/mLが検出下限値であるが、それ未満でも増幅シグナルが認められれば、報告することがある。その場合、微量のウイルスが血中に存在していることが示唆される。

【高値を示す疾患】

HIV感染症

関連疾患

B24.6:HIV感染症 B20-B24:ヒト免疫不全ウイルス病(HIV)
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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