WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13311 |
EBウイルス(EBV)核酸定量 |
単独検体開栓厳禁
遠心
|
指定容器
80 |
6日 冷蔵 |
ロシュ・リアルタイムPCR法 | Log IU/mL 定量結果 1.5 未満 |
310 D023 8 微生 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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13311 |
EBウイルス(EBV)核酸定量 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体開栓厳禁
遠心
|
指定容器
80 |
6日 冷蔵 |
ロシュ・リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
Log IU/mL 定量結果 1.5 未満 |
310 D023 8 微生 |
2~3日 |
備考
検体
- 専用採血管で採血後、遠心分離を行い、そのまま冷蔵してご提出ください。
- 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
- コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
診療報酬
- 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/EBウイルス核酸定量
- 実施料:310
- 診療報酬区分:D023 8
- 判断料区分:微生物学的検査
以下のいずれかに該当する患者に対して、リアルタイムPCR法により実施した場合に算定できます。
ア 臓器移植後の患者については、移植後3月以内の場合は1週に1回、移植後1年以内の場合は1月に1回に限り算定できます。ただし、移植後1年以内にEBウイルス核酸定量の測定を行い、核酸量の高値が認められた患者については、移植後1年以上経過した場合も、3月に1回に限り算定できます。 イ 造血幹細胞移植後の患者であって、HLA型不一致の移植が行われた患者または移植に伴い抗胸腺細胞グロブリンが投与された患者については、移植後3月以内の場合は1週に1回、移植後1年以内の場合は1月に1回に限り算定できます。 ウ 臓器移植後の急性拒絶反応または造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病に対して抗胸腺細胞グロブリンが投与された患者については、抗胸腺細胞グロブリンの投与開始日から起算して2月以内の場合は1週に1回、6月以内の場合は1月に1回に限り算定できます。 エ 移植後リンパ増殖性疾患を疑う患者に対して、当該疾患の診断の補助または診断された後の経過観察を目的として実施する場合に算定できます。ただし、経過観察を目的とする場合は、当該疾患と診断された日から起算して1月以内の場合は1週に1回、6月以内の場合は1月に1回に限り算定できます。 オ 悪性リンパ腫または白血病の患者に対して、EBウイルス陽性の確認または確認された後の経過観察を目的として実施する場合に算定できます。ただし、経過観察を目的とする場合は、悪性リンパ腫または白血病と診断された日から1年以内に限り、1月に1回に限り算定できます。 カ 再生不良性貧血の患者であって、抗胸腺細胞グロブリンが投与された患者については、抗胸腺細胞グロブリンの投与開始日から起算して2月以内の場合は1週に1回、6月以内の場合は1月に1回に限り算定できます。 キ 慢性活動性EBウイルス感染症を疑う患者に対して、当該疾患の診断の補助または診断された後の経過観察を目的に実施された場合は、1月に1回に限り算定できます。 ク 上咽頭癌を疑う患者に対して、当該疾患の診断の補助または診断された後の治療効果判定を目的として実施した場合に、それぞれ1回に限り算定できます。ただし、「D012」感染症免疫学的検査の「11」ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)または「44」のグロブリンクラス別ウイルス抗体価におけるEBウイルスを対象とした検査を併せて実施した場合には、主たるもののみ算定できます。
容器
容器番号80:TaqManPCR法用容器(血漿)
- 採取量: 8mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: HIV-1RNA定量
《TaqManPCR法》
参考文献
Stelzl, E. et al.: J. Clin. Virol. 161, 105400, 2023.
検査項目解説
臨床的意義
臓器移植や造血幹細胞移植後に生じる移植後リンパ球増殖症のモニタリングとして用いられる検査である。
EB(Epstein-Barr)ウイルスは、主に唾液を介して感染し、成人では95 %以上に感染既往があるといわれ、生涯にわたり潜伏感染する。感染しても多くは無症状か軽微な症状に終わるが、伝染性単核症やEBV関連血球貪食性リンパ組織球症、慢性活動性EBV感染症を引き起こすこともある。
臓器移植や造血幹細胞移植後に生じる移植後リンパ球増殖症は、95 %がEBVの活性化に起因するものであり、ウイルスの再活性化のモニタリングが重要である。モニタリングには抗体検査ではなくウイルス核酸検査が望ましく、日本移植学会による「臓器移植関連EBV感染症診療ガイドライン」において、本検査によるモニタリングが推奨されている。
本検査は、EBV感染の診断補助を目的に体外診断用医薬品として承認され、WHO標準物質を用いて値づけされた試薬を用いて行う。
【高値を示す疾患】
EBウイルス感染症
関連疾患
B33.8.1:EBウイルス感染症 → B25-B34:その他のウイルス性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.