WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 最低希釈倍率 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

03036

水痘・帯状ヘルペス(VZV) IgG《EIA》varicella-zoster virus

5F193-1431-023-023

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

EIA

陰性(-)
EIA価 2.0 未満

200

D012 44

免疫

3~5日

項目
コード
検査項目

03036

水痘・帯状ヘルペス(VZV) IgG《EIA》varicella-zoster virus

5F193-1431-023-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)
EIA価 2.0 未満

200

D012 44

免疫

3~5日

備考

基準

  • 判定保留2.0~3.9
    陽性4.0 以上

「ウイルス抗体」中分類共通の特記事項

  • 「ウイルス抗体(HI,CF,NT,FAT)検査の留意点」(チャート参照)をご参照ください。
    • 補体結合試験(CF):溶血血清では検査不能の場合もあります。
    • 中和試験(NT):所要日数は一応の目安です(多少遅れる場合もありますのでご了承ください)。細菌繁殖などにより培養細胞が汚染され、検査不能になる場合がありますのでご注意ください。「ウイルス型別」のある項目では必ず「型」をご指定ください。
    • EIA法・その他法:最低希釈倍率は基準値と読み替えてください。
    [ご参考] 「ウイルス抗体検査について」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり)
  • 実施料:200
  • 診療報酬区分:D012 44
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ グロブリンクラス別ウイルス抗体価

  • ア 「44」のグロブリンクラス別ウイルス抗体価は、下記の項目のウイルスのIgG型ウイルス抗体価又はIgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。ただし、(ト)のヒトパルボウイルスB19は、紅斑が出現している15歳以上の成人について、このウイルスによる感染症が強く疑われ、IgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。(イ) ヘルペスウイルス (ロ) 風疹ウイルス (ハ) サイトメガロウイルス (ニ) EBウイルス (ホ) 麻疹ウイルス (ヘ) ムンプスウイルス (ト) ヒトパルボウイルスB19 (チ) 水痘・帯状疱疹ウイルス
  • イ 同一ウイルスについてIgG型ウイルス抗体価及びIgM型ウイルス抗体価を測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。
  • ウ 「11」のウイルス抗体価(定性・半定量・定量)と併せて測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。

同一検体についてグロブリンクラス別ウイルス抗体価の測定を行った場合は、2項目を限度として算定できます。
同一ウイルスについて「IgG抗体」、「IgM抗体」を併せて実施した場合は、いずれか一方のみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

厚生省監修: 微生物検査必携 ウイルス・リケッチア検査(第3版第Ⅰ分冊), 48, 日本公衆衛生協会, 東京, 1987.

検査項目解説

臨床的意義

小児に好発するみずぼうそう(水痘)と、成人の帯状疱疹の起因ウイルスである。

 水痘・帯状ヘルペスウイルス(VZV)は、ヒトαヘルペスウイルスに属し、小児に好発するみずぼうそう(水痘)の起因ウイルスである。

 水痘は潜伏期10~20日程度で、軽い発熱などの後、まず躯幹に小さな赤い丘疹が発生し顔や頭に拡がり、やがて透明な内疱液を含む水疱に変化し、最終的に痂皮を形成する疾患である。感染したウイルスは、ウイルス血症を引き起こし全身の皮膚や臓器へ伝播する。通常は4~5日で軽快するが、ごくまれに血小板減少症や肺炎、心筋炎、腎炎などを起こすことがある。

 VZVは罹患後、脊髄後根神経節に潜み高齢者や免疫抑制状態にある患者に再発して帯状ヘルペスを発症することがある。好発部位は胸髄、頚髄、腰髄、顔面などに多く、通常激しい疼痛を伴う。

 また、1~6カ月までの妊娠初期に感染すると出生児に異常が生じることがある。VZV感染の診断には、一般に抗体検査が用いられ、感度はEIAの方がCFよりも高い。

【陽性を示す疾患】

水痘ハント症候群帯状疱疹

関連疾患

B01.9.2:水痘 B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
B02.2.1:ハント症候群 B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
B02.9.11:帯状疱疹 B00-B09:皮膚粘膜系のウイルス感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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