WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27540 |
トキソプラズマ抗体 IgGToxoplasma antibody-IgG5E156-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
CLIA | IU/mL 陰性(-) |
93 D012 14 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27540 |
トキソプラズマ抗体 IgGToxoplasma antibody-IgG5E156-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/mL 陰性(-) |
93 D012 14 免疫 |
2~3日 |
備考
基準
- 判定保留1.6~,<3.0
陽性3.0 以上
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/トキソプラズマ抗体
- 実施料:93
- 診療報酬区分:D012 14
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
Sickinger, E. et al.: Diagn. Microbiol. Infect. Dis. 62, (3), 235, 2008.
検査項目解説
臨床的意義
人畜共通感染症であるトキソプラズマ感染症の罹患を調べる抗体検査である。
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)は、ネコを最終宿主とする幅3 μm、長さ5~7 μmの原虫で、糞便を介してヒトに感染する。
ネコにおけるトキソプラズマ感染率は比較的高く、とりわけ野良猫で5割を超えるとの報告もある。また、イヌなどネコ以外のペットでも率は低いが感染が認められる。さらに、豚などの生肉との接触も感染の原因となる。
トキソプラズマ症は、先天性感染、後天性の急性感染、免疫不全者で潜伏感染していたトキソプラズマの再活性化よる脳炎や肝炎の発症の3つに大別される。
日本人の約20~26 %がトキソプラズマ抗体陽性といわれており、感染は一般に不顕性の場合が多い。しかし、妊娠中に初感染すると、胎児が先天性トキソプラズマ症を発症し、小頭症や発達障害を来すことがある。トキソプラズマ症には抗原系検査が一般にあまり行われていないため、これらの診断に抗体検査は重要である。
トキソプラズマIgMは、4~8週でピークを示し、数カ月で陰性となる。トキソプラズマIgGは、感染後、2週間程度の潜伏期間を経て1~2カ月でピークを示し、数カ月~数年にわたり陽性を示す。「産婦人科診療ガイドライン 2020」では、妊婦のトキソプラズマ抗体検査は推奨レベルCとされている。
【陽性を示す疾患】
トキソプラズマ症
【高値を示す疾患】
先天性トキソプラズマ症
関連疾患
B58.9.1:トキソプラズマ症 → B50-B64:原虫症
P37.1.1:先天性トキソプラズマ症 → P35-P39:周産期感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.