WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
07840 |
ツツガ虫Karp IgGOrientia tsutsugamushi antibody, Karp strain-IgG5E122-0000-023-162 |
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
FAT | 倍 IgG 10 |
203 D012 45 免疫 |
5~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
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07840 |
ツツガ虫Karp IgGOrientia tsutsugamushi antibody, Karp strain-IgG5E122-0000-023-162 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
FAT |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
倍 IgG 10 |
203 D012 45 免疫 |
5~8日 |
備考
- 本検査は「*17」へ再委託をいたします.
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/ツツガムシ抗体半定量
- 実施料:203
- 診療報酬区分:D012 45
- 判断料区分:免疫学的検査
各株ごとに算定します。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
山本正悟: 臨床とウイルス 12, 270, 1984.
検査項目解説
臨床的意義
ツツガムシ感染を調べる抗体検査である。Gilliam、Kato、Karpの3つの標準株が用いられ、ペア血清を用いることで上昇を確認することができる。
恙虫(ツツガムシ)病は、Orientia tsutsugamushiを起因菌とする代表的なリケッチア感染症である。
リケッチアは、以前はウイルスと細菌の中間的な微生物として考えられていたが、構造的にはグラム陰性菌に近似している。その多くは無生物培地では培養できず、シラミやマダニなどを自然宿主として、ときにヒトなどの哺乳類や鳥類に感染する。
恙虫病は、病原体リケッチアを保有しているツツガムシに刺されることで感染が成立する。5~14日の潜伏期を経たのち、40 ℃前後の稽留熱、発疹、所属リンパ節の腫脹を来し、皮膚に刺口を認める。通常感染後、2週間程度で抗体価が上昇する。ミノマイシンやテトラサイクリンが著効を示すが、診断が遅れると死亡する場合もあるため、野外活動後の発熱にはまず本症を念頭に置くことが重要である。
国際標準3株といわれるGilliam株、Kato株、Karp株の診断用抗原を用いて通常は抗体検査を実施する。このうちKato株は新潟、山形、秋田の河川敷に生息するアカツツガムシが、Gilliam、Karp株は主に東北、北陸の草原、山林、田畑に生息するフトゲツツガムシが媒介するリケッチアの血清型である。前者は夏、後者は春や秋にリケッチア幼虫が孵化するのでこの時期に外出した際に感染を受けやすい。
抗体検出には通常FAT法によるIgGとIgM検査が行われる。IgG、IgMとも陰性の場合は、ツツガムシに感染していないか、感染のごく初期を意味する。IgMのみ軽度上昇の場合は感染初期、IgGのみが上昇している場合は感染の既往、IgG、IgMとも陽性の場合は最近の感染が示唆される。
【高値を示す疾患】
つつが虫病
関連疾患
A75.3.1:つつが虫病 → A75-A79:リケッチア症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.