WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00285

オウム病抗体
(クラミドフィラ(クラミジア)・シッタシ抗体)Chlamydophila psittaci antibody

5E026-0000-023-141

5E026-0000-041-141

血液
1

遠心

血清
0.3

または

髄液
0.4

 

 

01

 

02

 

 

冷蔵

 

冷蔵

CF

血清 4
髄液 原液
(最低希釈倍率)

79

D012 11

免疫

3~5日

項目
コード
検査項目

00285

オウム病抗体
(クラミドフィラ(クラミジア)・シッタシ抗体)Chlamydophila psittaci antibody

5E026-0000-023-141

5E026-0000-041-141

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

血清
0.3

または

髄液
0.4

 

 

01

 

02

 

 

冷蔵

 

冷蔵

CF
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

血清 4
髄液 原液
(最低希釈倍率)

79

D012 11

免疫

3~5日

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(1項目当たり)
  • 実施料:79
  • 診療報酬区分:D012 11
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)

  • ア 「11」のウイルス抗体価(定性・半定量・定量)は、治療上必要な場合に行うものとし、次に掲げるものを当該検査の対象とする。(イ) アデノウイルス(ロ) コクサッキーウイルス(ハ) サイトメガロウイルス(ニ) EBウイルス(ホ) エコーウイルス(ヘ) ヘルペスウイルス(ト) インフルエンザウイルスA型(チ) インフルエンザウイルスB型(リ) ムンプスウイルス(ヌ) パラインフルエンザウイルスI型(ル) パラインフルエンザウイルスII型(ヲ) パラインフルエンザウイルスIII型(ワ) ポリオウイルスI型(カ) ポリオウイルスII型(ヨ) ポリオウイルスIII型(タ) RSウイルス(レ) 風疹ウイルス(ソ) 麻疹ウイルス(ツ) 日本脳炎ウイルス(ネ) オーム病クラミジア(ナ) 水痘・帯状疱疹ウイルス
  • イ ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)に当たって、同一検体について同一ウイルスに対する複数の測定方法を行った場合であっても、所定点数のみを算定する。

治療上必要な場合に行うものとし、同一検体で同一ウイルスに対する複数の測定方法を実施した場合は、所定点数のみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

厚生省監修: 微生物検査必携 ウイルス・リケッチア検査(第2版), 73, (財)日本公衆衛生協会, 東京, 1978.
Uyeda, C. T. et al.: J. Clin. Microbiol. 20, 948, 1984.
Friis, B. et al.: Microbiol. Immunol. Scand. Sect. B 92, 139, 1984.

検査項目解説

臨床的意義

鳥類の排泄物などから感染し、間質性肺炎を引き起こす病原菌C. psittaciの抗体検査である。

 オウム病(鸚鵡病、オーム病)とは、愛玩動物であるオウムなどの鳥類からヒトに感染し、肺炎などの呼吸器系感染症を引き起こすことから命名された疾患である。病原体はクラミジアと呼ばれる微生物で、細胞壁やDNA、RNAを持ち二分裂増殖をする点は細菌に似ているが、細胞内寄生体である点が異なる。

 オウム病の起因病原体は、Chlamydia psittaci(Cps)で、他にクラミジア属にはC. trachomatis(Ct),C. pneumoniae(Cpn),C. pecorum(Cpe)などがあるが、Cpeのヒトへの感染は確認されていない。

 Ctは、主に尿路や性器などに感染し、他の3菌種は呼吸器に感染することが多い。オウム病はペットの小鳥から伝播してヒトに発症し、一般に症状はCpn感染症よりやや重い。1~2週間の潜伏期ののち発熱、乾性咳、胸痛をもって発症し、頭痛、筋肉痛を伴う。鳥類の飼育歴が診断のきっかけになることが多く、血中にオウム病抗体価の上昇をみる。治療にはテトラサイクリンが有効とされる。

 血清診断は主に補体結合反応(CF法)による抗体検査により行われる。感染初期の血清とその1~2週間後のペア血清で測定し、4倍以上の抗体価の上昇があった場合に感染があったと判定する。また、ペア血清が入手できない場合には、一般に32倍以上の値が得られたときに有意とする。なお、第4性病や不妊症の原因となるCtの感染については、抗原検査や遺伝子診断も可能となっている。

【高値を示す疾患】

オウム病

関連疾患

A70.1:オウム病 A70-A74:クラミジア感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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