WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

04004

淋菌核酸同定
《TaqManPCR法》genetic detection, Neisseria gonorrhoeae

6B610-0000-001-862

6B610-0000-085-862

 

 

初尿
4.5

または

 

 

ぬぐい液

指定容器 

 

86

 

指定容器 

 

85

 

1年

冷蔵

 

 

1年

冷蔵

ロシュ・リアルタイムPCR法

検出せず

198

D023 2

微生

2~3日

項目
コード
検査項目

04004

淋菌核酸同定
《TaqManPCR法》genetic detection, Neisseria gonorrhoeae

6B610-0000-001-862

6B610-0000-085-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

 

初尿
4.5

または

 

 

ぬぐい液

指定容器 

 

86

 

指定容器 

 

85

 

1年

冷蔵

 

 

1年

冷蔵

ロシュ・リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

198

D023 2

微生

2~3日

備考

項目

  • チャート参照:性感染症検査の留意点

検体2

  • ぬぐい液の検体採取部位は、子宮頸管または咽頭です。

容器

  • 専用容器は、あらかじめご依頼ください。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/淋菌核酸検出
  • 実施料:198
  • 診療報酬区分:D023 2
  • 判断料区分:微生物学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 淋菌核酸検出

  • ア 「2」の淋菌核酸検出、「D012」感染症免疫学的検査の「39」淋菌抗原定性又は「D018」細菌培養同定検査(淋菌感染を疑って実施するもの)を併せて実施した場合は、主なもののみ算定する。
  • イ 淋菌核酸検出は、DNAプローブ法、LCR法による増幅とEIA法による検出を組み合わせた方法、PCR法による増幅と核酸ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、SDA法、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法又はTRC法による。淋菌核酸検出は、泌尿器、生殖器又は咽頭からの検体(尿検体を含む。)によるものである。なお、SDA法、PCR法による増幅と核酸ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法又はTRC法においては咽頭からの検体も算定できる。

「淋菌核酸検出」、「淋菌抗原定性」または「細菌培養同定検査(淋菌感染を疑って実施するもの)」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
泌尿器、生殖器または咽頭からの検体(尿検体を含む。)により実施した場合に算定できます。

チャート

性感染症検査の留意点

容器

容器番号86:クラミジア・淋菌(TaqManPCR)用(尿・うがい液用)

  • 採取量: 4.5mL
  • 添加剤: 塩酸グアニジン
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: クラミジア核酸同定,
    淋菌核酸同定,
    トリコモナス/マイコプラズマ・
    ジェニタリウム同時核酸検出
    《TaqManPCR法》

容器番号85:クラミジア・淋菌(TaqManPCR)用(ぬぐい液用)

  • 採取量: -
  • 添加剤: 塩酸グアニジン
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: クラミジア核酸同定,
    淋菌核酸同定,
    トリコモナス/マイコプラズマ・
    ジェニタリウム同時核酸検出
    《TaqManPCR法》

参考文献

熊本悦明, 他: 医学と薬学 66, (6), 1007, 2011.

検査項目解説

臨床的意義

一般の細菌培養では検出が難しい淋菌を、リアルタイムPCR法で検出・同定する検査である。

 淋菌は、現在、本邦の性行為感染症(STD)の主要な起因菌の一種である。

 淋菌感染症は、男性では半数で排尿時の熱感や尿道からの分泌物が認められ、女性では自覚症状を欠く不顕性感染のまま長期に経過することも多く、患者のパートナーや新生児への二次感染の原因となる。さらに、慢性感染により男性では副睾丸炎や前立腺炎、女性で卵管炎・骨盤腔内炎、不妊症に至る例も報告されている。したがって、淋菌感染症の的確な診断は、二次感染や病態の進行防止の上できわめて重要である。

 従来、淋菌の同定にはグラム染色や培養法が行われてきた。しかし、淋菌は低温にはきわめて弱い上、体外では死滅しやすいため、通常の細菌と比較して検出が困難であった。このため過去には偽陰性となった検体も多かったものと推定される。

 本検査は、淋菌に特異的な遺伝子を、リアルタイムPCR法を用いて、尿(初尿の方が検出率が高い)または患部のぬぐい液から直接検出し、同定するものである。ぬぐい液においては、ドライスワブを採用しており、被検者の自己採取による検体採取が可能である。

【陽性を示す疾患】

淋菌感染症

関連疾患

A54:淋菌感染症 A50-A64:性行為感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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